『HEARTSTOPPER ハートストッパー』観ました。
コミック原作をドラマ化した、学園BLドラマです。
シーズン1は、1話30分前後、8話で構成されています。
グラマースクールを舞台にした物語
イギリスでは中等教育にあたるグラマースクールを舞台にした、学園BLです。
登場人物の年齢は15歳から16歳で、男子校に通っています。
自らのセクシュアリティがすでに明確で、ゲイであることが周囲にも知られているチャーリーが主人公。
チャーリーの友だちはオタクと呼ばれる、スクールカースト的には底辺にいます。
友人のひとり、男子校にあってトランスジェンダーのエルは、隣接する女子校に転校している状態です。
そんなチャーリーが、見るからにストレートのニックと知り合い、恋が芽生えるというストーリ―です。
自分のセクシュアリティに悩むニック
ニックは、公正・公平な人物として描かれていて、チャーリーに対する友人の態度に対して、今まで何の疑問もなく付き合ってきたことに違和感を持つようになります。
日本なら、ゲイのチャーリーは陰湿ないじめの対象になっていてもおかしくないような感じですが、そこまで描かれていないのが海外BLものの特徴かもしれません。
むしろ、チャーリーとの関係の中で、本来の自分を取り戻していくことに喜びを感じるニック。
そんなニックは、チャーリーを好ましく感じるようになり、自らのセクシュアリティはゲイなのか?と悩むことに。
このあたり、青春ドラマだな、と感じる場面です。
グラマースクール共同行事
イギリスではよくあることなのかもしれませんが、隣接する女子校のグラマースクールと一緒の音楽会やスポーツ大会などが開催されます。
この関係で、トランスジェンダーの友人・エルの存在が意味をもってきます。
ニックは、このような行事をつうじて、ニックはレズビアンの友人に相談し、やっと自分のセクシュアリティを確認、認識するようになります。
そして、一途に自分のことを思ってくれるチャーリーと正式に交際することを決めます。
シーズン1はここまでなので、もしかするとシーズン2が制作されるのかもしれません。
親や教師など大人の理解が進んでいる
日本のLGBTQ関連の記事を読むと、もっともカムアウトしにくいのは親、だそうです。
ところが、『HEARTSTOPPER ハートストッパー』では、チャーリーは家族から保護され、ゲイであることを理解されている様子が描かれています。
また、グラマースクールの美術教師もゲイという設定で、チャーリーの相談相手として登場して来ます。
そして、チャーリーとニックが、最初に自分たちの関係を告白したのは親。
親は戸惑うことなく、それを受け止めるのです。
LGBTQに対して理解が進んでいるのか、それとも、そんな理想を描いているのかわかりませんが、大人が個人のセクシュアリティを受け入れている姿が描かれています。
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