話題の映画はできるだけ観るようにしています。
それで、『事故物件怪談 恐い間取り』を観てきました。
中田秀夫監督だし、観ておかないと!と。
でも、本当に笑えないくらい怖かったらやだな~、ということで、口直し映画も観ておこうということで選んだのが、『青くて痛くて脆い』です。
ちょうど本を読み始めたこともあり、そして吉沢亮さん主演ということで、決めたのです。
というわけで、今回は映画2本分について書きます。
でもね、あんまり怖くないです。
ホラーというより、出来の良い再現ドラマを見ている感じです。
最後は、助かってよかったね、という終わり方なのです。
正直なところ、口直しの映画を予約しなくても良かったかも・・・・。
と、後悔してしまいました。
ただ、事故物件に住むときには、「何があったのか知ってますよ」という同意書にサインさせられることがわかりました。
ホラーっぽい娯楽作品として、楽しめる作品です。
大学生はもちろん、スタートアップ企業には、良くありがちな物語ではあるのですが・・・。
原作が、倒叙ミステリーのような仕立てなので、観ている者が主人公の楓(吉沢亮さん演じる大学生)にだまされるという仕掛けです。
主人公は、よくいる感じの大学生。
他人と摩擦を起こさないために、深い関係を持とうとしない大学生。
ところが、KYで痛い女子学生につかまり、成り行きで2人でサークルをつくります。
世界平和を掲げるようなサークルです。
ところが、ズカズカ入り込まれた主人公の楓くんは、意外にも、このサークルに居心地の良さを感じてしまいます。
ところが、そういうタイプの人の多くは、人数が増えて、組織化されていく過程で、抜け落ちていきます。
自分の居場所感というか、自分だけのお城感がなくなるからだと思うのです。
主人公の楓はそんな学生で、二人ではじめたサークルが巨大化し、大学を代表するような存在となっていくことを憎々しく思っています。
その気持が、一緒にサークルを立ち上げた女子を「この世に存在しない」と語ることで、なかったことにしようとしているのか、それとも未練があるから、サークルそのものを亡き者にしようとしたのか・・・。
主人公は、よくいる大学生ともいえるのですが、その複雑な心情を、うまく描いていると思います。
嫉妬なのか、未練なのか、それとも恋心?
結局、サークルそのものを解散させてしまうのですが・・・。
「KYで痛い女子を受け入れたばかりに」、自分はこんな事になってしまった、と。
人間関係が、実は相対的なものであり、その場その場で、自分にとって都合の良い人間と付き合っているだけであって、絶対的な関係にはなりにくい、ということだと思います。
ある意味、真実なのだけれど、ところが、深く傷ついてしまう人もいる。
自分は切り捨てられた、要らなくなったからポイされた、と。
『青くて痛くて脆い』は、大学生には観てほしい映画であり、読んでほしい小説です(まだ途中だけど)。
<関連の投稿>
【2020年9月に観た映画】『事故物件』『青くて痛くて脆い』『窮鼠はチーズの夢を見る』『ミッドナイトスワン』
それで、『事故物件怪談 恐い間取り』を観てきました。
中田秀夫監督だし、観ておかないと!と。
でも、本当に笑えないくらい怖かったらやだな~、ということで、口直し映画も観ておこうということで選んだのが、『青くて痛くて脆い』です。
ちょうど本を読み始めたこともあり、そして吉沢亮さん主演ということで、決めたのです。
というわけで、今回は映画2本分について書きます。
『事故物件怪談 恐い間取り』
事故物件は少し前から話題になっているし、近所に事故物件があるらしい(姪っ子調べ)ので、絶対に観に行こう!と決めていました。でもね、あんまり怖くないです。
ホラーというより、出来の良い再現ドラマを見ている感じです。
最後は、助かってよかったね、という終わり方なのです。
正直なところ、口直しの映画を予約しなくても良かったかも・・・・。
と、後悔してしまいました。
ただ、事故物件に住むときには、「何があったのか知ってますよ」という同意書にサインさせられることがわかりました。
ホラーっぽい娯楽作品として、楽しめる作品です。
『青くて痛くて脆い』
こちらは、原作を読み始めたばかりで映画を観てしまったわけですが、良かったです。大学生はもちろん、スタートアップ企業には、良くありがちな物語ではあるのですが・・・。
原作が、倒叙ミステリーのような仕立てなので、観ている者が主人公の楓(吉沢亮さん演じる大学生)にだまされるという仕掛けです。
主人公は、よくいる感じの大学生。
他人と摩擦を起こさないために、深い関係を持とうとしない大学生。
ところが、KYで痛い女子学生につかまり、成り行きで2人でサークルをつくります。
世界平和を掲げるようなサークルです。
ところが、ズカズカ入り込まれた主人公の楓くんは、意外にも、このサークルに居心地の良さを感じてしまいます。
二人から大人数へ
どんなサークル、団体、組織にも言えることだと思うのですが、2,3人でやっていたときが一番楽しい人がいます。ところが、そういうタイプの人の多くは、人数が増えて、組織化されていく過程で、抜け落ちていきます。
自分の居場所感というか、自分だけのお城感がなくなるからだと思うのです。
主人公の楓はそんな学生で、二人ではじめたサークルが巨大化し、大学を代表するような存在となっていくことを憎々しく思っています。
その気持が、一緒にサークルを立ち上げた女子を「この世に存在しない」と語ることで、なかったことにしようとしているのか、それとも未練があるから、サークルそのものを亡き者にしようとしたのか・・・。
主人公は、よくいる大学生ともいえるのですが、その複雑な心情を、うまく描いていると思います。
嫉妬なのか、未練なのか、それとも恋心?
結局、サークルそのものを解散させてしまうのですが・・・。
人間はその場にいる都合の良い人間と付き合う
映画のなかで、主人公が死んだことにしていた、かつての友人との会話のなかで、自分を「間に合せ」に使ったじゃないか、と言い募ります。「KYで痛い女子を受け入れたばかりに」、自分はこんな事になってしまった、と。
人間関係が、実は相対的なものであり、その場その場で、自分にとって都合の良い人間と付き合っているだけであって、絶対的な関係にはなりにくい、ということだと思います。
ある意味、真実なのだけれど、ところが、深く傷ついてしまう人もいる。
自分は切り捨てられた、要らなくなったからポイされた、と。
『青くて痛くて脆い』は、大学生には観てほしい映画であり、読んでほしい小説です(まだ途中だけど)。
<関連の投稿>
【2020年9月に観た映画】『事故物件』『青くて痛くて脆い』『窮鼠はチーズの夢を見る』『ミッドナイトスワン』
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