韓国ドラマ『怪物』を観ました。
全16話、1話60分から80分ほどあり、全話観るのに2日かかりました。
物語の前半は、サイコキラーによる殺人事件の解明。
後半は、韓国ドラマによくある親子の葛藤と、政治とカネ、といったところでしょうか。
10話までは、20年前に起こった殺人事件が中心となっているので、謎解きを早く知りたくて、続けて観てしまいました。
都市部ではなく田舎
設定が田舎町なので、2000年以降という時代背景にも関わらず、メインデバイスは携帯電話とスマホです。
電話とショートメッセージが中心的な役割をはたしていて、つぎに防犯カメラが何度も登場します。
SNSや、インターネットで検索といったことが、あまり出てきません。
日本だと、猟奇殺人が起こったら、ネットでは大騒ぎ、犯人が特定されたら、個人情報がさらされますが、そういうことはドラマのなかでは、ほとんど起こりません。
世間・社会という側面では、テレビ番組が登場します。
観ていると、2021年のドラマだということを忘れてしまいそうになります。
やはり、SNSを絡ませると、視聴率を稼げるドラマを作りにくいのでしょうか?
親子の断絶と葛藤
韓国ドラマの設定には、富裕層の親子の断絶・葛藤がよく登場します。
『怪物』では、最終的に警察トップになる父をもつ息子が、正義を行おうとします。
そのために、父を引きずり下ろす。
後半は、そんな物語になっています。
前半のサイコキラー探しと、その正体が判明する過程も、ありがちといえばありがちなのですが、サイコキラーを演じている俳優さんが、マジ気持ち悪いので、逆に画面に見入ってしまいました。
後半の親子の闘争は、人間関係とか育った環境とか、わりと説明が多く、そのためにドラマがつくられているようです。
息子がキレて、手持ちの情報をネットにさらして告発してしまえば、こんな回り道しなくてもいいんじゃない?と感じてしまいます。
日本と韓国の違いなのでしょうか?
ドラマを面白くするためには、そういう切り捨てや開き直りは必要ない、ということなのかもしれません。
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