「新選組展2022」に行ってきました。
会館の30分ほど前に到着したのですが、すでに待ち人がチラホラ。
平日なのに開館前には行列ができるほど。
新選組の人気の一端がうかがえます。
土方歳三の筆跡の変化
今回の展示品の主力は、手紙や日記、日誌などの記録された文書です。
歴史では一級資料と呼ばれる類のもので、研究者にとっては、とてもうれしい展示物。
しかし、素人のわたしには、ほぼ判読できず、何がなにやら・・・。
ただ、筆跡から人柄のようなものはうかがえます。
わたしがとても気になったのは、土方歳三の筆跡です。
まだ薬屋として働いていた頃の筆跡は細く、行間も広く、どちらかといえば弱々しい印象です。
とくに書き出しの文字に強さがありません。
ところが、後年、新選組の鬼の副長と呼ばれるようになると、筆跡に自信がみなぎっているかのように変化しています。
これは、土方歳三という人物の心理を投影しているかのようです。
近藤勇の筆跡は、若い頃から一貫して力強いことと比較すると、新選組を通して精神的に最も成長したのが土方歳三なのではないか、と思いました。
原本写真が展示される
目玉といえるのが、近藤勇と土方歳三を写した、新選組ファンなら誰でも知っている写真の原本が期間限定で公開展示されます。
近藤勇の原本写真の展示は、8月7日で終了してしまいましたが、土方歳三はただいま絶賛公開中です!
わたしは、なぜか谷間で、どちらも複製写真の日をわざわざ選んで行ってしまったらしく、原本写真には出会えませんでした。
残念!
京都行くしかないか。
また、新選組と強い絆で結ばれていたという松平容保の写真も展示されています。
杉の一枚板が使われている贅沢な博物館 |
刀剣も見どころ
わたしは刀剣にはあまり興味はないのですが、工芸品・美術品としての刀剣は美しいと思います。
今回展示されている刀剣は、以下の通りです。
- 太刀 銘行吉 附葵紋衛府太刀拵
- 短刀 無銘兼恒 松平容保所用
- 刀 銘大和守源秀国
- 刀 銘越前康継
- 刀 銘和泉守兼定 土方歳三佩用
なぜか刀剣乱舞 |
近藤勇の首絵
会津戦争そして斗南藩
鳥羽・伏見の戦い以降、北上し転戦する新選組。
近藤勇亡き後、土方歳三が率いるのですが、土方歳三は怪我で離脱してしまいます。
その怪我を癒すために逗留したのが、東山温泉です。
土方歳三が離脱している間、指揮したのが斎藤一。
斎藤一は、何度も名前を変えますが、明治に入ってから藤田五郎として警視庁に勤務しています。
また、斎藤一は会津戦争を通じて、松平容保から深く信頼され、会津藩が下北半島に新設された斗南藩に流されたときにも、同行しています。
その斎藤一が結婚するとき、松平容保が仲人をしています。
斎藤一に関する資料も多く展示されていて、会津戦争以降の会津藩と斎藤一の軌跡がよくわかります。
そして、斎藤一は自らの意思によって、会津の地に眠っています。
また、近藤勇が斎藤一に贈ったという白蔵主(妖狐、稲荷神)の根付も展示されているので、白蔵主の逸話とともに味わいたいです。
おみやげコーナーも充実
といっても、新選組ファンには物足りないかもしれません。
わたしが選んだのは、羊羹です。
近藤勇、土方歳三、沖田総司、斎藤一を購入しました。
新選組とは?
新選組の人々を理解するのは、書簡や記録資料を読むことが一番なのですが、最初に書いた通り、まず素人には読めません。
そこで、わたしがおすすめするのは、生方吉子先生による占いです。
生方吉子先生も新選組ファンなので、新選組関係の投稿記事が多いのです。
ここでは、先生の許可を得て、投稿記事を列記しておきます。
ちなみに写真は、わたしが提供しているものをお使いいただいています。
ご興味のある方は、こちらもお読みください。
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