『エンジェルフライト 国際霊柩送還士』観ました。
米倉涼子さん主演、Amazonオリジナルドラマです。
シーズン1は、全6話、1話が50分から60分なので、半日でイッキ見可能ですが、ハンカチ必須です。
原作は、第10回開高健ノンフィクション賞を受賞したノンフィクション。
さっそくこちらも購入して読む予定です。
とにかく泣けます
第1話から第6話まで、どれも泣けるエピソードに仕上がっています。
海外で亡くなられる方の多くが、事故や突然死などが多いのか、亡くなる人の年齢は、いわゆる現役世代です。
それぞれの人生には、人に語ることのない想いや、隠しておきたい気持ちなどがあり、死に際して、周囲の人々がそれを知る事になるのですが、それが切ない。
第1話は、いわゆるバイトテロで日本にいられなくなった青年の物語です。
バイトテロの動機が、実は父親の貧乏時代の経験を、自分もしてみようということだったということが、最後の最後でわかるなど、最後は良い物語になっています。
第2話は、途上国支援で働いていた日本人がテロに遭うというエピソード。
第3話は、海外で突然死した故人ふたりを、悪天候の中、葬儀に間に合わせます。
第4話は、技能実習生として日本で働いていたベトナム人女性の物語。
第5話は、モロッコの大富豪が日本で亡くなるのですが、その妻が悪女と名高い女だったというエピソード。
第6話は、シーズン1を通じてのエピソードの締めくくりとなる物語です。
シーズン1の主人公は松本穂香さん
シーズン1は、母親との関係がギクシャクしている松本穂香さんが主人公のようです。
新入社員として、国際霊柩搬送業者エアハース・インターナショナルに入社しますが、病気の母とは、うまくいっていません。
その様子が、バスのなかで、何度もメールを書いては消去するという行為に象徴されています。
いっぽう、母のほうも、娘を愛することができずに実は悩んでいたことが、第6話で明かされます。
親子がお互いに愛情をもっている、慈しみ合っているのは幻想だということを、最後に描いています。
それまで、家族の情、夫婦の情愛などをあれだけ描いておいて、全然違うことを言っちゃうんですね、という感じです。
シーズン2は向井理さん
米倉涼子さんがずっと心残りに想っている、結婚直前で別れた(?)男が向井理さん。
前科者、突然出ていき、そしてキューバで亡くなったようだ、ということがシーズン1では描かれています。
ところが、最後の最後に、もしかしたら生きてるかも・・・、という展開に!
シーズン2が前提の展開だと思うので、シーズン2では、米倉涼子さんと向井理さんの関係がさらに深掘りされるのではないでしょうか。
今からシーズン2が楽しみです。
Amazonオリジナルにしては出色の出来では?
Amazonオリジナルのドラマシリーズは、あまりおもしろくないことが多く、今まで最終話まで観ることができたのは、『仮面ライダーアマゾンズ』と『ホットママ』、『仮面ライダーBLACK SUN』だけかもしれません。
ところが、『エンジェルフライト 国際霊柩送還士』は、世界同時配信ということもあるのか、すごく出来が良いと思います。
さすが、米倉涼子さんが主演するだけある、と感じてしまいました。
それに、かなりお金をかけて制作しているようです。
海外が舞台となるので、海外ロケも行っていますし、ゲスト出演者もなかなか豪華です。
それに、大河で忙しいはずの古沢良太さんが、脚本(全話ではありませんが)を担当しています。
シーズン2では、さらにトリッキーな展開になるのかもしれません。
期待がもてそうです。
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