昨夜は、TBSドラマ「大恋愛〜僕を忘れる君と」の第2話が放映されましたね。
この秋にスタートしたドラマのなかで、奥行きのあるストーリーがもっとも期待できるドラマのひとつだと思います。
第1話を観たときに、これは戸田恵梨香の代表作のひとつになるかも? こんなムロツヨシには惚れるかも、と感じました。
ひとことで言えば、第1話から、がっつりハマっています。
最大の見どころは、設定だと思います。
1.結婚を控えた高学歴女性と、親も学歴も将来もないフリーターの男が恋に落ちる
2.最近注目の病気にかかる
3.どう考えてもマイナスの状態なのに幸せを感じる瞬間がある
4.医師と作家
このなかで、1から3まではよくある設定ですが、職業を医師と作家にした点が、ドラマの展開を予測できない、ノンリニアな期待をもたせてくれます。
作家くずれの間宮真司(ムロツヨシ)は、ときどき、作家らしいひと言をいいます。
第2回では「親に愛されて育った人間のほうが信用できる」と、言っていました。
作家という職業は、言葉のマジシャンなので、絶望する北澤尚(戸田恵梨香)を勇気づけたり、元気にしたりする言葉を発するための設定だと思うのです。
たぶん、間宮真司(ムロツヨシ)は、のちにドラマ名言集に登場するのではないでしょうか。
ただ、北澤尚(戸田恵梨香)の婚約相手が、若年性アルツハイマー病を研究する医師・井原侑市(松岡昌宏)というのは、出来過ぎの設定ではありますが、これは、物語の最初で若年性アルツハイマー病であることを示すための配役と言えるかもしれません。
「若年性認知症の実態等に関する調査結果の概要及び厚生労働省の若年性認知症対策について」
https://www.mhlw.go.jp/houdou/2009/03/h0319-2.html
30歳以降では、5歳ごとに、認知症全体の有病率がほぼ倍増する傾向がみられたそうです。
若年性アルツハイマー病の初期症状として、もの忘れ(50.0%)、行動の変化(28.0%)、性格の変化(12.0%)、言語障害(10.0%)があげられています。
ドラマも、この段階を踏んで物語が進んでいくのではないでしょうか。
ちなみに、ドラマのなかで出てきたMCIとは、軽度認知障害(Mild Cognitive Impairment)というものです。
MCIから認知症に症状が進展する人の割合は、5年間で約40%と言われているそうです。
MCIの段階を放置すると認知症になる。
「大恋愛〜僕を忘れる君と」第2話では、このことが告知されたわけですね。
日本で、そんな認識を広めたのが「アルツハイマー病 真実と終焉"認知症1150万人"時代の革命的治療プログラム」です。
この本では、認知症に関する最新研究と新常識が書かれています。
この本で紹介されているリコード法とは、生活習慣から認知症を治療するというものです。
リコード法の治療プログラムは、食事、運動、睡眠といった生活習慣から、脳の栄養不足を補うサプリメント、脳トレーニング、ストレス対策など、多岐にわたるものです。
そして、大切な3つの行動条件があります。
1.糖類、パン、ジャガイモ、白米、ソフトドリンクなどの単純炭水化物食品を最小限にする(低炭水化物食…要するに糖質制限)
2.適度な運動(早歩きやもっと激しい運動を週150分以上)
3.毎日少なくとも12時間は絶食する(夕飯から朝食まで12時間は空ける)
まるで、健康なダイエット法のような内容です。
リコード法については、「アルツハイマー病 真実と終焉"認知症1150万人"時代の革命的治療プログラム」を翻訳した医学ジャーナリストの山口 茜さんのインタビューがありますので、詳しくはこちらをお読みください。
↓
「40代から始める認知症を防ぐための生活習慣」
https://toyokeizai.net/articles/-/208888
第2話で、若年性アルツハイマー病を研究する医師・井原侑市(松岡昌宏)が、MCIの進行を遅くするには、生活習慣を見直すこと、と北澤尚(戸田恵梨香)に告げるシーンがあります。
結局は、若い頃の生活習慣が、認知症の発症と深い関係があるということのようです。
アルツハイマー型ではありませんが、数年前に、わたしが愕然とした出来事がありました。
昼寝をしていた父に、わたしが「お昼だよ」と声をかけたときのことです。
眼を覚ました父は、周囲を見回し、声をかけるわたしの顔もみましたが、どこにいるのか、そして私が誰なのか、まったくわからない様子でした。
この症状はそのときだけしか目撃していませんが、寝ている間にみる夢がそのまま現実とリンクして、異常行動を取ることが増えていました。
そこで、専門医を受信し、軽度の認知症であることを宣言されたのです。
その後、リハビリのためにデイサービスに通うようになりました。
デイサービスに通って良かった点は、言葉を発するようになったことです。
知らない人と触れ合うことが良いみたいですね。
結構おしゃべりな父が、戻ってきました。
高齢になった母は、若かったころの父の好物をつくりますが、やはり食事の支度は負担が大きいらしく、どうしても手軽なもので済ませることが多くなっていました。
高齢であればあるほど、肉を中心にバランスの良い食事は不可欠です。
そして、高血糖状態になりやすい父の食卓を、できるだけ低血糖にする努力をはじめました。
具体的には、
・うどんより蕎麦
・パンや菓子類は極力食べさせない(おみやげに菓子は買わない)
・野菜を食べさせる
・煮物は砂糖をできるだけ使わない、使っても製白糖ではなく三温糖にする
・血糖値の上がりやすい食材は避ける
・肉や魚を毎食かならず出して食べさせる
です。
以前の父は、ご飯や麺類、食パンが好きで、甘いものも好き、野菜は嫌いという、典型的な高血糖の食事スタイルでした。
おまけに、好き嫌いがはげしく、ピーマンや人参はダメ。
まるで子どもです。
ところが、デイサービスのおかげかもしれませんが、最近は野菜も食べるようになり、ピーマンや人参も毛嫌いはしないようになっています。
とくに、パンや甘い物は食べさせないようにして、食べる回数はかなり減らしました。
食事改革とデイサービスのおかげか、夢と現実を混同することは減りましたが、着実に脳は若返っているようで、記憶が混濁すると、自分が40代のころに戻ってしまいます。
この1年で、50代から40代へ、10年も記憶が若返ってしまいました。
あと数年で、私の存在しない年代まで戻ってしまうのかもしれません。
日常生活でもっとも気をつけなければならないのが、アルミの鍋です。
アルミが影響して認知症のような症状が出るのだそうです。
この話を聞いて、私はアルミ鍋から、ステンレス鍋や銅鍋に変えました。
アルミ鍋は安いし、軽いので、家庭の調理では大活躍です。
しかし、溶け出すアルミが、脳に悪影響を与えるのだそうです。
つぎに注意しなければならないのが、大型の魚です。
マグロやカツオのような回遊魚には、かねてから重金属の蓄積が多いと指摘されていますが、この重金属も脳に悪影響を与えます。
マグロが好きな人は、認知症のような症状を発症しやすいと聞きました。
その理由は、テレビの視聴者層は50代以上が中心で、若年性アルツハイマー病や認知症といった病気に関心が高いからです。
ドラマのことを書こうとして、私が父の認知症のことを書いてしまうように、「大恋愛~僕を忘れる君と」は身近な誰かのことを思い起こさせるのです。
だから、話題にしやすい。
テレビドラマがヒットするときには、必ずといっていいほど、クチコミが盛り上がるという背景があります。
現代ではSNSですね。
テーマが認知症なので、ドラマの展開、ドラマから得る知識がクチコミになりやすいと考えられるのです。
そして認知症は、家族の誰かが発症していておかしくない病気です、わたしのように。
最終回では、かなり良い視聴率になるのでは、と期待しています。
そして、認知症に対する知識や認識が、ドラマ「大恋愛~僕を忘れる君と」を通して、多くの人に理解されることも期待しています。
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この秋にスタートしたドラマのなかで、奥行きのあるストーリーがもっとも期待できるドラマのひとつだと思います。
第1話を観たときに、これは戸田恵梨香の代表作のひとつになるかも? こんなムロツヨシには惚れるかも、と感じました。
「大恋愛~僕を忘れる君と」公式サイト
ひとことで言えば、第1話から、がっつりハマっています。
「大恋愛~僕を忘れる君と」の見どころポイント
若年性アルツハイマーと判明した産科医の北澤尚(戸田恵梨香)と、北澤尚が大好きな作品を書いた作家くずれの間宮真司(ムロツヨシ)が、引っ越しで偶然知り合うところから、物語ははじまります。最大の見どころは、設定だと思います。
1.結婚を控えた高学歴女性と、親も学歴も将来もないフリーターの男が恋に落ちる
2.最近注目の病気にかかる
3.どう考えてもマイナスの状態なのに幸せを感じる瞬間がある
4.医師と作家
このなかで、1から3まではよくある設定ですが、職業を医師と作家にした点が、ドラマの展開を予測できない、ノンリニアな期待をもたせてくれます。
作家くずれの間宮真司(ムロツヨシ)は、ときどき、作家らしいひと言をいいます。
第2回では「親に愛されて育った人間のほうが信用できる」と、言っていました。
作家という職業は、言葉のマジシャンなので、絶望する北澤尚(戸田恵梨香)を勇気づけたり、元気にしたりする言葉を発するための設定だと思うのです。
たぶん、間宮真司(ムロツヨシ)は、のちにドラマ名言集に登場するのではないでしょうか。
ただ、北澤尚(戸田恵梨香)の婚約相手が、若年性アルツハイマー病を研究する医師・井原侑市(松岡昌宏)というのは、出来過ぎの設定ではありますが、これは、物語の最初で若年性アルツハイマー病であることを示すための配役と言えるかもしれません。
若年性アルツハイマー病とは?
平成21年3月に厚生労働省が発表した「若年性認知症の実態等に関する調査結果の概要及び厚生労働省の若年性認知症対策について」では、人口10万人当たりの性認知症者数は47.6人で、男性57.8人、女性36.7人と男性が多かったとありました。「若年性認知症の実態等に関する調査結果の概要及び厚生労働省の若年性認知症対策について」
https://www.mhlw.go.jp/houdou/2009/03/h0319-2.html
30歳以降では、5歳ごとに、認知症全体の有病率がほぼ倍増する傾向がみられたそうです。
若年性アルツハイマー病の初期症状として、もの忘れ(50.0%)、行動の変化(28.0%)、性格の変化(12.0%)、言語障害(10.0%)があげられています。
ドラマも、この段階を踏んで物語が進んでいくのではないでしょうか。
ちなみに、ドラマのなかで出てきたMCIとは、軽度認知障害(Mild Cognitive Impairment)というものです。
MCIから認知症に症状が進展する人の割合は、5年間で約40%と言われているそうです。
MCIの段階を放置すると認知症になる。
「大恋愛〜僕を忘れる君と」第2話では、このことが告知されたわけですね。
初期の認知症は治せる!
最新の研究では、初期の認知症は治せると言われています。日本で、そんな認識を広めたのが「アルツハイマー病 真実と終焉"認知症1150万人"時代の革命的治療プログラム」です。
アルツハイマー病 真実と終焉"認知症1150万人"時代の革命的治療プログラム | ||||
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この本では、認知症に関する最新研究と新常識が書かれています。
この本で紹介されているリコード法とは、生活習慣から認知症を治療するというものです。
リコード法の治療プログラムは、食事、運動、睡眠といった生活習慣から、脳の栄養不足を補うサプリメント、脳トレーニング、ストレス対策など、多岐にわたるものです。
そして、大切な3つの行動条件があります。
1.糖類、パン、ジャガイモ、白米、ソフトドリンクなどの単純炭水化物食品を最小限にする(低炭水化物食…要するに糖質制限)
2.適度な運動(早歩きやもっと激しい運動を週150分以上)
3.毎日少なくとも12時間は絶食する(夕飯から朝食まで12時間は空ける)
まるで、健康なダイエット法のような内容です。
リコード法については、「アルツハイマー病 真実と終焉"認知症1150万人"時代の革命的治療プログラム」を翻訳した医学ジャーナリストの山口 茜さんのインタビューがありますので、詳しくはこちらをお読みください。
↓
「40代から始める認知症を防ぐための生活習慣」
https://toyokeizai.net/articles/-/208888
第2話で、若年性アルツハイマー病を研究する医師・井原侑市(松岡昌宏)が、MCIの進行を遅くするには、生活習慣を見直すこと、と北澤尚(戸田恵梨香)に告げるシーンがあります。
結局は、若い頃の生活習慣が、認知症の発症と深い関係があるということのようです。
認知症:父の場合
わたしの父も軽度の認知症です。アルツハイマー型ではありませんが、数年前に、わたしが愕然とした出来事がありました。
昼寝をしていた父に、わたしが「お昼だよ」と声をかけたときのことです。
眼を覚ました父は、周囲を見回し、声をかけるわたしの顔もみましたが、どこにいるのか、そして私が誰なのか、まったくわからない様子でした。
この症状はそのときだけしか目撃していませんが、寝ている間にみる夢がそのまま現実とリンクして、異常行動を取ることが増えていました。
そこで、専門医を受信し、軽度の認知症であることを宣言されたのです。
その後、リハビリのためにデイサービスに通うようになりました。
デイサービスに通って良かった点は、言葉を発するようになったことです。
知らない人と触れ合うことが良いみたいですね。
結構おしゃべりな父が、戻ってきました。
認知症の父の食事改革
父の症状にショックを受けた私が決めたことは、父の食事を変えよう、ということ。高齢になった母は、若かったころの父の好物をつくりますが、やはり食事の支度は負担が大きいらしく、どうしても手軽なもので済ませることが多くなっていました。
高齢であればあるほど、肉を中心にバランスの良い食事は不可欠です。
そして、高血糖状態になりやすい父の食卓を、できるだけ低血糖にする努力をはじめました。
具体的には、
・うどんより蕎麦
・パンや菓子類は極力食べさせない(おみやげに菓子は買わない)
・野菜を食べさせる
・煮物は砂糖をできるだけ使わない、使っても製白糖ではなく三温糖にする
・血糖値の上がりやすい食材は避ける
・肉や魚を毎食かならず出して食べさせる
です。
以前の父は、ご飯や麺類、食パンが好きで、甘いものも好き、野菜は嫌いという、典型的な高血糖の食事スタイルでした。
おまけに、好き嫌いがはげしく、ピーマンや人参はダメ。
まるで子どもです。
ところが、デイサービスのおかげかもしれませんが、最近は野菜も食べるようになり、ピーマンや人参も毛嫌いはしないようになっています。
とくに、パンや甘い物は食べさせないようにして、食べる回数はかなり減らしました。
食事改革とデイサービスのおかげか、夢と現実を混同することは減りましたが、着実に脳は若返っているようで、記憶が混濁すると、自分が40代のころに戻ってしまいます。
この1年で、50代から40代へ、10年も記憶が若返ってしまいました。
あと数年で、私の存在しない年代まで戻ってしまうのかもしれません。
意外な落とし穴・アルミ鍋はNG!
「アルツハイマー病 真実と終焉"認知症1150万人"時代の革命的治療プログラム」を監修した白澤卓二先生のお話のまた聞きですが、認知症かな?と思って受診する方の、少なくない割合で金属による影響が見られるのだそうです。日常生活でもっとも気をつけなければならないのが、アルミの鍋です。
アルミが影響して認知症のような症状が出るのだそうです。
この話を聞いて、私はアルミ鍋から、ステンレス鍋や銅鍋に変えました。
アルミ鍋は安いし、軽いので、家庭の調理では大活躍です。
しかし、溶け出すアルミが、脳に悪影響を与えるのだそうです。
つぎに注意しなければならないのが、大型の魚です。
マグロやカツオのような回遊魚には、かねてから重金属の蓄積が多いと指摘されていますが、この重金属も脳に悪影響を与えます。
マグロが好きな人は、認知症のような症状を発症しやすいと聞きました。
「大恋愛~僕を忘れる君と」ヒットの予感とは?
「大恋愛~僕を忘れる君と」が傑作、大ヒットと、いずれは言われるようになると、私は思っています。その理由は、テレビの視聴者層は50代以上が中心で、若年性アルツハイマー病や認知症といった病気に関心が高いからです。
ドラマのことを書こうとして、私が父の認知症のことを書いてしまうように、「大恋愛~僕を忘れる君と」は身近な誰かのことを思い起こさせるのです。
だから、話題にしやすい。
テレビドラマがヒットするときには、必ずといっていいほど、クチコミが盛り上がるという背景があります。
現代ではSNSですね。
テーマが認知症なので、ドラマの展開、ドラマから得る知識がクチコミになりやすいと考えられるのです。
そして認知症は、家族の誰かが発症していておかしくない病気です、わたしのように。
最終回では、かなり良い視聴率になるのでは、と期待しています。
そして、認知症に対する知識や認識が、ドラマ「大恋愛~僕を忘れる君と」を通して、多くの人に理解されることも期待しています。
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やっぱりヨガってすごい!2ヶ月も経たずに1.8キロ減!
加齢とともにすすむ顔のゆがみや老眼対策にどんなことをしていますか?
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