中島裕翔さん主演の『#マンホール』観ました。
Amazonでも観られますが、400円でレンタルしないといけません。
1時間39分の映画ですが、SNSが中心的な役割を果たしているので、画面を見続ける必要があり、長く感じます。
映画のノベライズ本もありますので、映画だけで満足できない方は、手に取ると良いのではないでしょうか。
結婚式前夜にマンホールに投げ込まれる
中島裕翔さん演じる男は、結婚式前夜に、何者かにマンホールに投げ込まれてしまいます。
だれかと連絡を取ろうと、電話をかけまくりますが誰も出てくれず、唯一つながったのが、5年前にふった元カノ。
警察にも連絡しますが、こちらはアテにならず、主人公はSNSで助けをもとめることにします。
SNSでは、「マンホール女」と称し、アイドル写真を細工してアップ。
そして、これに食いついたネット民が、犯人探しと場所探しをはじめます。
というわけで、ほぼ中島裕翔さんが画面を占領し、ネット民の書き込みを読むことを、映像で求められることになります。
だから、短くても長く感じる仕上がりになっています。
恨みか嫉妬か
投げ込まれた原因は、恨みによるものか、はたまた嫉妬によるものか?
ネット民は楽しげに、原因を考察していきます。
しかし、犯人の目的は、主人公に自分のいるマンホールの場所を言わせることでした。
そし、そのマンホールこそ、主人公の過去が隠されている場所なのです。
マンホールに落ちた主人公は、前半で気になるセリフを吐きます。
ひとつは、子どもの頃から傷の手当をしてくれるような人がいないこと。
もう一つが、人間は簡単に一線を超えること。
つまり、この2つの台詞によって、主人公が孤独であり、そして何らかの犯罪に関わっていることがわかります。
しかし、ここで疑問が。
過去の犯罪がマンホールと関係しているなら、主人公は、かなり早い段階で、自分のいるマンホールが犯罪現場であることを思い出すはず。
言い換えれば、そういうことを思い出さないくらいに、主人公は壊れた人物だということをあらわしているのかもしれませんが。
リアルな人生乗っ取り
主人公は、かつて同級生を殺害し、その男の人生を乗っ取っていたのです。
殺された男もまた、家族がいない孤独な人生を歩んでいたのです。
そして、顔を整形し、大手不動産会社に就職が決まった男として、人生を歩み始めるのです。
その結果、マンホールに落とされるわけですが・・・。
最近Netflixで配信がはじまった『ヒル』にも通じるものがあります。
殺した相手をマンホールに落としていたために、主人公はマンホールに落とされ、自分の居場所を言わされます。
場所がわかるということは、主人公が殺人犯であることの証拠となるからです。
ところで警察は?
ラスト直前、ネット民が警察にマンホールの場所を連絡して、警察から主人公に電話がかかってきます。
マンホールの場所に向かっている、というのです。
ところがラストでは、主人公はマンホールにふたたび落とされ、蓋がしめられてしまいます。
警察は何やってる?
出てこないんかい!
という感じで終わってしまいます。
警察に死体を発見してほしかったな。
そして、あの死体が本物かどうかも知りたかった。
そういう謎は、もしかするとノベライズ本に書いてあるのかもしれません。
<関連の投稿>
コメント
コメントを投稿