【Netflix】『ストレンジャー・シングス 未知の世界』シーズン1~シーズン4

ストレンジャー・シングス 未知の世界』シーズン1からシーズン4まで観ました。


それも2周です。

1周めは、ストーリー展開を追うことで精一杯で、細部まで気が回りませんでした。

見落としがあったかも?と思って、すぐに2周目に突入。

人気シリーズなのも、よくわかります。

だって、3周しようかと思うくらいですから。




シーズンが進むごとに長くなります

ストレンジャー・シングス 未知の世界』は、SFホラーファンタジーというジャンルになるらしいです。

イリノイ州の小さな町に、異世界との入り口があり、そのために様々な異様な事件が起こる、という設定です。

ちなみにイリノイ州は、五大湖に近く、州都はシカゴになります。

そんな田舎町で、未知との遭遇が次々と発生するのです。

シーズンが進むごとに謎は深まりつつ、少しずつですが解明もされていきます。

そして、シーズンが進むごとに視聴時間が長くなります。

シーズン1は、全8話で、どれも1時間未満です。

トータルで405分、イントロとエンドロールを見ないとしても360分くらいになるので、約6時間かかります。

シーズン2は、全9話で、ラストエピソードが62分。

トータル467分、視聴するには7時間ほどかかります。

シーズン3は、全8話ですが、シーズン1よりもエピソード全体が長めです。

トータル449分、視聴時間は7時間ほど。

そして、怒涛のシーズン4は、全9話、トータル782分!

どのエピソードも60分超えで、ラストエピソードは映画並みの150分です。

視聴時間は12時間以上かかります。

シーズンがすすむごとに、視聴時間が長くなるのですが、観ていてまったく気にならない作品です。



ハリウッド映画ヒット作のオマージュ

ストレンジャー・シングス 未知の世界』を観ていると、「これってどこかで観たような?」というシーンがたびたび登場します。

中心となる登場人物は、思春期まっただ中のゲームおたく4人組と、彼らが発見した超能力者エル(イレブン)。

そして、彼らの家族と友人が、事件に巻き込まれながらも、家族をまもるために立ち上がります。

1980年代という設定なので、無線はあってもインターネットは普及しておらず、パソコン通信です。

連絡手段は電話なので、公衆電話が随所に登場します。

そして、シーズンごとにハリウッド映画の名シーンを彷彿とさせる場面が登場します。


シーズン1は『スタンド・バイ・ミー


リヴァー・フェニックスやキーファー・サザーランドが出演している1986年の映画で、原作はスティーヴン・キングです。

まさに、『ストレンジャー・シングス 未知の世界』と同じ年頃の4人組が、線路づたいに死体探しの旅にでる、という物語なのです。

この「線路づたいに」というシーンが、『ストレンジャー・シングス 未知の世界』にも登場します。

SFホラーファンタジー作品ではありますが、ハリウッド映画が得意とする、青春映画でもある点が、『ストレンジャー・シングス 未知の世界』の魅力となっていると思います。


シーズン2は1984年の『ゴーストバスターズ


ハロウィンコスチュームとして、4人組が扮装します。

しかし、物語はかなりダークになっていて、身体を奪われた4人組のひとり・ウィルが、仲間を危険にさらすのです。

「ハイブマインド」という集合精神のひとつで、あちこちにちらばる個体のどれかに刺激があれば、一箇所に集中する(攻撃する)ということが、明らかになります。

敵の正体は、『ヴェノム』のようなもの。


ホラー度がアップするのは、シーズン2からです。


シーズン3は1996年の『ミッション・インポッシブル』と1984年の『ターミネーター



シーズン3は、チームが3つに分かれて、それぞれに活躍します。

ひとつは、4人組のひとり・ダスティンと、マイクの姉・ナンシーの元彼で楽天的なスティーブ、バイト仲間のロビン、そしてルーカス(4人組のひとり)の妹・エリカ。

もう一つは、マイク・ルーカス・ウィル、そしてエルを中心とするチーム。

ダスティンのほうは、ソ連(この頃はロシアではない)の暗号を傍受し、これを解読します。

そして、敵の本拠地に乗り込むのです。

このあたりは、まるで『ミッション・インポッシブル』。

そして、もうひとつのチームのほうは、新たに仲間となったマックスの兄・ビリーがおかしいと感じて尾行し、ビリーやその他の闇の勢力下に落ちた人々を炙り出し、これらと対決していきます。

チーム3は、ウィルの母・ジョイスと警察署長のホッパー、そしてロシア語が話せるマレー。

チーム3は、ソ連の陰謀を暴くという役割です。

ラストシーンは、『ターミネーター』ですかね。


シーズン4は『遊星からの物体X


シーズン4は、シーズン3にひきつづき、3つのチームがそれぞれに活動していきます。

チーム1は、ホーキンスに残るダスティン、スティーブ、マックス、ナンシーたち。

チーム2は、カリフォルニアに移住したエル、ウィル、遊びに来たマイクたち。

チーム3は、ソ連に連行されたホッパーを救出するジョイスとマレー。

人間がやったとは思えない殺人事件が発生し、その犯人として4人組が属するゲームの「ヘルファイア」のリーダー・エディが疑われます。

チーム1は、エディの身柄の安全と、事件の裏に潜むものを調べはじめます。

チーム2は、超能力を失ったエルが警察に連行された後に姿を消したことから、エルを探す旅に出ることに。

チーム3は、まるで『遊星からの物体X』となったソ連の捕虜収容所がメインとなります。

そして、異世界を操るのが、エルと同じ研究所にいたヘンリーことヴェクナ、またはワンであることがわかってきます。

それぞれに動いていたチームが、最後に集結するのですが、ここでハイブマインドが効いてきます。

遠く離れた場所であっても、ハイブマインドなら部分を攻撃しても効果がある、という理論です。

ヴェクナに狙われたマックスを助けるため、エルたちのチーム2、大人たちのチーム3が、チーム1を助けるという構図になっています。

ところどころに、青春映画テイストが盛り込まれていたり、恋愛ドラマの展開があったりして、とにかくエンターテインメントでした。



音楽もキモに

ストレンジャー・シングス 未知の世界』では、1980年代のヒット曲が随所に使われています。

軽快なポップスが中心なのですが、物語を彩る、または予感させるような印象があります。

シーズン4では、ヴェクナから身をまもるためには好きな音楽を聴くこと、というお助けアイテムが判明します。

1980年代のロックやポップスが好きな人には、音楽も楽しみな作品です。



心の闇に取り付くヴェクナ

エルと深い因縁のあるヴェクナですが、自身も闇落ちしているためか、人の心の闇に取り付くようです。

その様子が、シーズン4では明確に描かれているのですが、シーズン1でウィルは、ヴェクナの手に一度落ちています。

シーズン5では、おそらくウィルが闇落ちするのではないでしょうか。

その理由は、シーズン2あたりから少しずつ描かれている、ウィルの気持ちです。

エルが登場したことにより、4人組の関係に変化が現れます。

とくに、マイクとエルは恋人同士となり、ウィルは疎外感を感じてしまいます。

たぶん、ウィルは、マイクのことが好きなのではないでしょうか。

シーズン4で、ネバダに向かう途中、ウィルは「カジノによってエルの力で金持ちになろう」という発言をします。

まだ、エルとは再会できておらず、能力が戻っているかどうかもわかっていないにも関わらず、です。

シーズン5は、LGBTQがテーマとして加わり、こじれた人間関係のなかで、闇落ちする人が続出なのかもしれません。

シーズン5が待ち遠しいです。


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