『電脳コイル』を観ました。
たぶん4回目、3年ぶりです。
磯光雄監督が脚本も手掛けている作品で、磯光雄監督はNetflixで配信された『地球外少年少女』の監督でもあります。
正直、『地球外少年少女』は期待外れでしたが、『電脳コイル』は何度観ても傑作アニメだと思います。
電脳空間と実世界が交差する世界
子どもたちがメガネをかけ、電脳空間でさまざまな体験をしていく物語なのですが、ヴァーチャルとリアルは、交差しているようで交差していないわけで・・・。
そんな環境にある子どもたちには、さまざまな都市伝説が伝わっていて、若干オカルティックな展開に。
その代表が、「ミチコさん」の存在です。
古い空間と新しい空間
ところが、電脳空間にも新旧が存在し、なぜか古い空間をやっきになって削除・消去する大人たち。
インターネットでいうところの、IPv4とIPv6といったところでしょうか。
しかし子どもたちは、メタバグをさがすために古い空間に積極的にでかけていきます。
メタバグとは、さまざまなグッズを買うために必要なコインのようなもののこと。
さらに価値のあるキラバグを集めると、古い空間への道が現れると都市伝説もあるのですが、この伝説とされていることが、実は事実であった、という展開になっていきます。
コイルズとメガマス
そもそもメガネを使って電脳空間を自由自在に利用できるようにした最初の会社はコイルズ社でした。
しかし、コイルズ社はメガマス社に合併され、いまではその存在は残されていません。
会社は残っていない。
ところが、コイルズ社が作り出した電脳空間は残されており、これが古い空間と呼ばれていました。
そして、この古い空間には、もっと重要な役割があったのです。
御札と暗号
『電脳コイル』がおもしろいものに仕上がっている要素のひとつは、御札と暗号が登場することではないでしょうか。
御札は、バグ対策のためのパッチにあたるものですが、メタバグを使って御札としてプリントアウトします。
そして、一種のプログラミングといえるのが暗号です。
これらをつかって、一歩一歩真実へと近づいていく子どもたち。
小学生らしい部分があるかと思えば、やけに大人びていたりして、小学生とはこういう存在だったか、と感じさせられます。
1話25分、全26話ありますから、イッキ見は少しつらいですが、おもしろいのでおすすめです。
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