【2022年5月に観た映画】『ホリック xxxHOLiC』『死刑にいたる病』『鋼の錬金術師 完結編 復讐者スカー』『流浪の月』

2022年5月は、観たい映画が毎週公開されます。

すっごく楽しみ。

ですが、本来は4月に観るはずだった『ホリック xxxHOLiC』から。




『ホリック xxxHOLiC』

投資金額:1500円

コミック原作は一切読んでいません。

杏さん主演のドラマ版を一度観たきりで、映画館へ。

ストーリーは、『XXXHOLiC』中心で、『XXXHOLiC・籠』に至るという感じでしょうか。

映画は、すっごくお金がかかっているように見えました。

神木隆之介さん演じる、四月一日君尋(わたぬききみひろ)が、成長する物語になっているので、百目鬼静(どうめきしずか)ファンには物足りないかも。

ラストで、ミセの主人となった神木隆之介さんの色気はすごいです。


『死刑にいたる病』

投資金額:1500円

櫛木理宇さんの『死刑にいたる病』が原作の映画。

原作小説があくまでも「静」だとすると、映画は緩急をつけるためか、「動」の部分を演出しています。

原作の半歩先を想像すると、こういう場面もあるかもな、という印象です。

少し残念だったのは、大学生の筧井の変化についてです。

原作では、大学内で孤立していた元秀才が、榛村と頻繁に面会をするうちに自信をつけ、コミュニケーション能力を発揮するようになります。

映画のほうでは、暴力的になっていくのが、ちょっと残念でした。

映画の演出としては、あり、だとは思うのですが・・・。

原作では、はっきりと書いてない部分をあえて映像化した部分もあって、原作小説よりもわかりやすい仕上がりなのではないでしょうか。


『鋼の錬金術師 完結編 復讐者スカー』

投資金額:1500円

超メジャーコミックの実写映画ということで、批判も多い作品ですが、『鋼の錬金術師 完結編 復讐者スカー』は、前作以上に見応えのある作品となっていました。

イシュヴァール殲滅戦は、物語の核となる事件であり、最後には謎解きがなされるわけで。

映画では、コミックもアニメも観ていない人向けなのか、かなり丁寧に描かれていました。

あくまでも完結編の前編ということなのか、グラトニーの腹の中で終わってしまいましたが・・・。

エンヴィが巨大化して、この後どうなるの?という終わり方です。

スカーを演じた新田真剣佑さんは、本来のきれいな顔立ちを、メイクで作り込んでいました。

ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章』に出演したときも、新田真剣佑さんに最初は気づかなかったくらいだったことを思い出しました。



案外、素顔にコンプレックスを持っているのかもしれません。


『流浪の月』

投資金額:1500円

凪良ゆうさんの小説『流浪の月』を原作とした映画です。



物語は、悲劇的なエピソードから始まります。

誘拐された少女と、誘拐した青年は、再会してはならないのに、再会してしまうのです。

かつて生活をともにした時間は、人生のなかで幸福だった時間でした。

しかし、ふたりはあまりに幼くて、自分たちの本当の声を発することができなかったのです。

その結果、忌まわしい事件の犯人と被害者として、世間に知られることに。

映画は、ほぼ原作通りに進んでいくのですが、説明的なセリフが少ないので、原作を読んでいないとわからないことも多いのではないかと思いました。

また、原作にはない、文(松坂桃季さん)の「死んでも言いたくないこと」についての葛藤についても描かれているようです。

とくに、松坂桃李さんが夜の湖に浮かぶシーンは、ミレーの絵画「オフィーリア」のように幻想的で美しいシーンでした。

ただ、文の「死んでも言いたくないこと」について、最後に裸になって見せるシーンは、もう少し説明があったほうが原作読んでいない人にはわかりやすかったかも。

でも、映画の流れからは、言葉はない方が良くて、あのシーンは二人の関係性からいっても、言葉はいらないように感じます。

最後の最後に、文の真実が明らかになって物語の設定自体が大どんでん返しになりますが、それまでの映像は、幼いままの二人の初恋物語を描いたかのような時間のように感じます。

5月は『犬王』も公開されています。

観たいような観たくないような・・・。

5月はここまでです。

では、また。


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