12月には、クリスマスに絡めた映画が、毎年公開されます。
しかし、今年は『サイレント・トーキョー』くらいのようです。
『サイレント・トーキョー』
投資金額:1500円
『推理小説』の作者・秦建日子さんの原案(原作)の『サイレント・トーキョー』。
制作はRobotだし、期待していたのですが、ちょっとがっかりな出来です。
映像は美しく、「The 東京」です。
空撮も多くて、撮影にはお金をかけている感じがしました。
ところが、肝心のストーリーは、盛り上がりに欠けていて、映画としては渋谷の爆破シーンがピークのように思います。
出演者には、大物から注目株まで揃えているので、どんなふうに動くんだろうか?と期待していたのですが、主要キャストそれぞれに均等に時間を割り振って編集しちゃった、みたいな。
絵はすごくうまいけど、内容がお粗末なコミックを見せられているような印象です。
この内容なら『相棒』で、60分でもOKじゃないかと。
もともと秦建日子さんは、ドラマの脚本家で名を上げた人だし、ドラマだったら、もっと深く掘り下げられていたんだろうな、と感じました。
残念ながら、あまり心が動かされない映画です。
『天外者』
投資金額:1500円
三浦春馬さん最後の主演作ということで、注目されている映画です。
ただし、ストーリーは、五代友厚の人生を時間軸で追いかけるものであり、五代友厚を知るためのプロローグのような作品です。
五代友厚は49歳で亡くなったこともあり、その手腕や功績、歴史的意義など、きちんと評価されていない人物といえます。
しかし、東の渋沢栄一、西の五代友厚と並び称せられたことに現れているように、日本経済の礎を築いた人物であることに間違いがありません。
2021年の大河ドラマ『青天を衝け』には、たぶん、五代友厚も登場すると思われるので、その予習とでも思って観る分には、良いかもしれません。
三浦春馬さんの演技には泣けました。
『約束のネバーランド』
投資金額:1500円
そんなに期待していませんでしたが、わざわざ実写化する意味があったのかな~?
北川景子さんのイザベラっぷりが見どころではありますが、アニメで十分という感じがしてしまって・・・。
鬼用の食料として子供が飼育されているわけです。
そこに存在するだけで、わけもわからず、終わりのない災厄に見舞われ、命を落とす。
『今際の国のアリス』で描かれているのも、命がけの災厄であり、自分たちは誰かの意図のもとに動かされている、という世界観です。
または、現在の幸せは見せかけ、という世界観でしょうか?
『窮鼠はチーズの夢を見る』
投資金額:1200円(合計4300円)
またまた観てきました。
9月に2回、観ているのですが、観たりないと感じていたので、3回目です。
3回目で気づいたのは、仕草や目線によって描かれている、登場人物の心情でしょうか。
ここで、こんな目線だったのか。
このタイミングで、この動作なのか。
といった発見がありました。
そういう意味では、わかりやすいようでいて、とてもわかりにくく、観察眼が必要とされる映画なのかも。
2回めに観たときにも感じたが、恋愛において、今ヶ瀬スタイルなのか、大伴スタイルなのか、という点です。
これは、恋愛に限らず、人間関係全般に言えることで、「去る者は追わず来る者は拒まず」の大伴スタイルの人のほうが多いように思うのです。
これって、自分は傷つかない方法であって、基本的に上から目線になりやすいのではないか?と感じます。
この映画を観ていると、こんなことを思ってしまうので、もう5回くらい観たいです。
9月のときの感想はこちら↓
12月は、25日公開の『AWAKE』も観たかったのですが、年明けに持ち越しです。
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