先日、4年前に京成百貨店様において実施した販促実習イベント(ビジネス専門実習)に、お客様として参加していたという高校生が、オープンキャンパスにやってきたそうです。
その販促イベントというのは、経営学科の3年生が企画を考え、京成百貨店さまのご担当者の方にご指導いただいて、実際に商品の販売促進をおこなうというものです。
今年で9回目になりますが、毎年、正月明けの土日に実施しています。
ちなみに、オープンキャンパスにやってきた高校生は、当時は小学生で、お姉さんが「やってみたい」と言ったので、一緒に参加したのだそうです。
そして、その販促イベントがコレ↓
イベントの詳細などは、下記のブログをお読みになってください。
⇒ 常磐大学 京成百貨店 コラボイベント実施しました
イベントに参加したお子さんがオープンキャンパスにやってくるという、ほほえましいエピソードに心がなごみますが、今年はなんだか、いつもと様子が違います。
Information
Communication
Technology
すなわち、インターネットを理解するという授業です。
「インターネットとは?」
などと講義しても、インターネットの技術はどんどん進化しているので、過去を知るよりも、今を知り、ネットで情報発信するスキルを養ってもらいたいという内容です。
例年、30名前後の学生がやってきます。
最初に説明した、ビジネス専門実習での販促イベントも履修している場合が多く、かなり重なっています。
インターネットにおいて、自分の言葉で情報を発信することは、これからますます重要になってくると思われますが、最初はやる気満々だった学生たちが、今年はどんどんいなくなるのです。
毎年、途中であきらめてしまう学生はいますが、せいぜい1割程度。
2~3人という感じです。
ところが、今年は2割を超えています。
オーバーにいえば、後半に入ってからは、どんどん学生が来なくなるような感じなのです。
これが最低ラインといっても良いでしょう。
ところが今年は、3000PVを越えるのは半数程度のグループになりそうです。
なぜ、こんな結果になるのかといえば、学生たちがやるべきことをやっていないからです。
これらは、ICT戦略論の授業のなかで、たびたび指導するポイントです。
あとは、自分たちで調べて、PV数を稼ぐ手法を実践していくのです。
わたしはヒントを与えたり、技術的な解説をしたりします。
PV数を増やすためのノウハウは、学生が自ら獲得して欲しいからです。
まじめに、地道に、コツコツと最後まであきらめない学生は、結果を出してきます。
ICT戦略論は10年以上、ブログを運営するというテーマでやっていますが、3か月で3万PV を超えるグループがありました。
例年、ランキングのトップは2万PVくらいは達成しています。
それなのに、今年は1位でも、1万PVにも満たないのです。
これはどういうことでしょうか?
グループワークが苦手な学生の多くが、コミュニケーションスキルがつたないという特徴がありますが、平成9年生まれは、コミュニケーションスキルが低いというわけではなさそうです。
おしゃべりが苦手な感じの学生は、むしろ少ないような印象です。
それよりも、自分が最初に得たアイデアや考えに固執しているように感じます。
そして、そのアイデアや考え、やりかたなどが採用されないと、プイっと横を向いてしまうような感じです。
協力する、一緒にがんばるという気持ちに欠けているような気がします。
だから、グループワークが苦手なのかもしれません。
かつてグループワークが苦手だった学生は、恥ずかしがり屋で自然なおしゃべりが苦手なタイプでしたが、今年グループワークが苦手な学生は、幼稚園児のように感情的で子どもっぽいのです。
気に入ったおもちゃを手にしたら、ひとり占めするような幼児のようにも見えます。
スキルではなく、精神的に未熟な部分があってグループワークができないようなのです。
だから逃亡するのかもしれません。
こういうのは厄介です。
有効求人倍率は0.7でしたが、その後も下がり続け、平成11年(1999)には0.5を割り込むという時代です。
新卒採用が売り手市場の昨今とはまったく逆の、超氷河期時代です。
酒鬼薔薇事件が発生し、世間は驚愕と深い恐怖を感じたのが、平成9年です。
わたしも良く覚えていますが、1997年は本当に暗い世相の年でした。
エリック・ブリニョルフソン(Erik Brynjolfsson)氏(MITスローン・マネジメント・スクール教授)が2011年に発表したもので、その後「「グレート・デカップリング」という現実 機械は我々を幸福にするのか」などの著作で知られています。
そのグレートデカップリングが起こったとされるのが、1997年です。
アメリカでは、所得の中間値が1997年よりも下がっており、中間層と呼ばれた人々の収入が、現在も減少しています。
ブリニョルフソン氏たちの調査の結果、中国では製造業で働く人が1997年に比べ2000万人以上少なくなっているというのです。
つまり、テクノロジーが雇用を破壊しているのです。
しかし、1997年ごろを境に、生産性が伸びても、雇用はなかなか伸びなくなってしまったのです。
そんな時代に生まれ育った平成9年生まれの学生は、あきらめが早く、協力体制を築けないという特性をもっているかもしれないのです。
先生や大人に、「これをやりなさい」「あれを先にやらなければいけない」などといわれるのがイヤなのです。
一般的に、学生には、自主的に物事を進めることができることを楽しむ傾向がみられます。
わたしの指導法は、ヒントは与えますが、すべて学生が自分たちで考え、プランを作り、実施することを促しています。
ただし、最小限のルールはあります。
学生に与えられた枠組みや条件はクリアすることです。
最初に書いたビジネス専門実習は、まさしく学生がすべてを決めて実行します。
このようなやり方で、学生たちは次第に本気になり、自分たちで考えることや計画することに慣れ、効率的にグループワークができるようになってきます。
モチベーションに多少の違いはあったとしても、最初からあきらめている学生はほとんどいません。
ところが今年は、主体的に取り組んでいる学生が半数以下、という状況です。
スポーツでもビジネスでも、最初からあきらめている人が勝者になることはありません。
学生でも一緒です。
「この企画をやってみたい」
「最後までがんばりたい」
という気持ちの強い学生ほど、最後に大きな果実を手に入れることができます。
グループワークは、掛け算です。
だれか一人でも、自分がやるべきことをやらなかったら、結果は1にはなりません。
つまり、計画や予定は、たったひとりでも「誰かがなんとかしてくれる」と考えただけで崩れ去ります。
例年、グループにひとりくらいは、自分の役割を100パーセント実施しない学生がいますが、今年は半分以上が「誰かがなんとかしてくれる」と考えているようなのです。
依頼心(他人に頼る気持ち)が強いというのも、平成9年生まれの特徴かもしれません。
「九星方位気学入門」によると、三碧木星の基本的な性格は、
その販促イベントというのは、経営学科の3年生が企画を考え、京成百貨店さまのご担当者の方にご指導いただいて、実際に商品の販売促進をおこなうというものです。
今年で9回目になりますが、毎年、正月明けの土日に実施しています。
ちなみに、オープンキャンパスにやってきた高校生は、当時は小学生で、お姉さんが「やってみたい」と言ったので、一緒に参加したのだそうです。
そして、その販促イベントがコレ↓
2015年1月に行ったイベント |
イベントの詳細などは、下記のブログをお読みになってください。
⇒ 常磐大学 京成百貨店 コラボイベント実施しました
イベントに参加したお子さんがオープンキャンパスにやってくるという、ほほえましいエピソードに心がなごみますが、今年はなんだか、いつもと様子が違います。
逃亡者続出のICT戦略論
昨日も更新しましたが、ブログの運営を3人のチームで行うというICT戦略論は、Information
Communication
Technology
すなわち、インターネットを理解するという授業です。
「インターネットとは?」
などと講義しても、インターネットの技術はどんどん進化しているので、過去を知るよりも、今を知り、ネットで情報発信するスキルを養ってもらいたいという内容です。
例年、30名前後の学生がやってきます。
最初に説明した、ビジネス専門実習での販促イベントも履修している場合が多く、かなり重なっています。
インターネットにおいて、自分の言葉で情報を発信することは、これからますます重要になってくると思われますが、最初はやる気満々だった学生たちが、今年はどんどんいなくなるのです。
毎年、途中であきらめてしまう学生はいますが、せいぜい1割程度。
2~3人という感じです。
ところが、今年は2割を超えています。
オーバーにいえば、後半に入ってからは、どんどん学生が来なくなるような感じなのです。
最後まであきらめない学生が結果を残す
ICT戦略論は、ごく普通にブログを更新していれば、3か月で3000PVは稼げます。これが最低ラインといっても良いでしょう。
ところが今年は、3000PVを越えるのは半数程度のグループになりそうです。
なぜ、こんな結果になるのかといえば、学生たちがやるべきことをやっていないからです。
- ブログは毎日更新する
- Twitterで拡散する
- 検索されやすいキーワードやテーマを設定する
これらは、ICT戦略論の授業のなかで、たびたび指導するポイントです。
あとは、自分たちで調べて、PV数を稼ぐ手法を実践していくのです。
わたしはヒントを与えたり、技術的な解説をしたりします。
PV数を増やすためのノウハウは、学生が自ら獲得して欲しいからです。
まじめに、地道に、コツコツと最後まであきらめない学生は、結果を出してきます。
ICT戦略論は10年以上、ブログを運営するというテーマでやっていますが、3か月で3万PV を超えるグループがありました。
例年、ランキングのトップは2万PVくらいは達成しています。
それなのに、今年は1位でも、1万PVにも満たないのです。
これはどういうことでしょうか?
グループワークが苦手?
グループワークが苦手な学生は、10年前もいましたし、現在も存在します。グループワークが苦手な学生の多くが、コミュニケーションスキルがつたないという特徴がありますが、平成9年生まれは、コミュニケーションスキルが低いというわけではなさそうです。
おしゃべりが苦手な感じの学生は、むしろ少ないような印象です。
それよりも、自分が最初に得たアイデアや考えに固執しているように感じます。
そして、そのアイデアや考え、やりかたなどが採用されないと、プイっと横を向いてしまうような感じです。
協力する、一緒にがんばるという気持ちに欠けているような気がします。
だから、グループワークが苦手なのかもしれません。
かつてグループワークが苦手だった学生は、恥ずかしがり屋で自然なおしゃべりが苦手なタイプでしたが、今年グループワークが苦手な学生は、幼稚園児のように感情的で子どもっぽいのです。
気に入ったおもちゃを手にしたら、ひとり占めするような幼児のようにも見えます。
スキルではなく、精神的に未熟な部分があってグループワークができないようなのです。
だから逃亡するのかもしれません。
こういうのは厄介です。
山一證券が破綻した平成9年
平成9年(1997)は、バブル崩壊後、山一證券が破綻し、景気の底が見えない時代でした。有効求人倍率は0.7でしたが、その後も下がり続け、平成11年(1999)には0.5を割り込むという時代です。
新卒採用が売り手市場の昨今とはまったく逆の、超氷河期時代です。
酒鬼薔薇事件が発生し、世間は驚愕と深い恐怖を感じたのが、平成9年です。
わたしも良く覚えていますが、1997年は本当に暗い世相の年でした。
グレートデカップリング
グレートデカップリングとは、生産性は伸び続けているにもかかわらず、雇用が減っている状態を指します。エリック・ブリニョルフソン(Erik Brynjolfsson)氏(MITスローン・マネジメント・スクール教授)が2011年に発表したもので、その後「「グレート・デカップリング」という現実 機械は我々を幸福にするのか」などの著作で知られています。
そのグレートデカップリングが起こったとされるのが、1997年です。
アメリカでは、所得の中間値が1997年よりも下がっており、中間層と呼ばれた人々の収入が、現在も減少しています。
ブリニョルフソン氏たちの調査の結果、中国では製造業で働く人が1997年に比べ2000万人以上少なくなっているというのです。
つまり、テクノロジーが雇用を破壊しているのです。
しかし、1997年ごろを境に、生産性が伸びても、雇用はなかなか伸びなくなってしまったのです。
そんな時代に生まれ育った平成9年生まれの学生は、あきらめが早く、協力体制を築けないという特性をもっているかもしれないのです。
誰かがなんとかしてくれる?
大学生に限りませんが、学生は、自分たちで企画し実行することが大好きです。先生や大人に、「これをやりなさい」「あれを先にやらなければいけない」などといわれるのがイヤなのです。
一般的に、学生には、自主的に物事を進めることができることを楽しむ傾向がみられます。
わたしの指導法は、ヒントは与えますが、すべて学生が自分たちで考え、プランを作り、実施することを促しています。
ただし、最小限のルールはあります。
学生に与えられた枠組みや条件はクリアすることです。
最初に書いたビジネス専門実習は、まさしく学生がすべてを決めて実行します。
このようなやり方で、学生たちは次第に本気になり、自分たちで考えることや計画することに慣れ、効率的にグループワークができるようになってきます。
モチベーションに多少の違いはあったとしても、最初からあきらめている学生はほとんどいません。
ところが今年は、主体的に取り組んでいる学生が半数以下、という状況です。
スポーツでもビジネスでも、最初からあきらめている人が勝者になることはありません。
学生でも一緒です。
「この企画をやってみたい」
「最後までがんばりたい」
という気持ちの強い学生ほど、最後に大きな果実を手に入れることができます。
グループワークは、掛け算です。
だれか一人でも、自分がやるべきことをやらなかったら、結果は1にはなりません。
つまり、計画や予定は、たったひとりでも「誰かがなんとかしてくれる」と考えただけで崩れ去ります。
例年、グループにひとりくらいは、自分の役割を100パーセント実施しない学生がいますが、今年は半分以上が「誰かがなんとかしてくれる」と考えているようなのです。
依頼心(他人に頼る気持ち)が強いというのも、平成9年生まれの特徴かもしれません。
自己中心的な三碧木星生まれ
調べてみたら、平成9年生まれは三碧木星でした。「九星方位気学入門」によると、三碧木星の基本的な性格は、
- 好奇心旺盛
- 行動力がある
- 自己中心的
- 他人の忠告を無視する
- 自分ひとりでやろうとする
とありました。
グループワークが苦手なのは、三碧木星だからなのでしょうか?
それとも、生まれた世相が影響しているのでしょうか?
学生の質は、入学試験がかなり影響しているとは思いますが、もし、他の大学でも同じようなことが起こっているのであれば、将来が心配になります。
それとも、生まれた世相が影響しているのでしょうか?
学生の質は、入学試験がかなり影響しているとは思いますが、もし、他の大学でも同じようなことが起こっているのであれば、将来が心配になります。
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