今週の月曜日は、水戸の常磐大学に出勤でしたので、ひさしぶりに水郡線で水戸まで向かいました。
この時期、車窓から旅人の目を楽しませてくれるのがヤマフジ(山藤)です。
藤色の花が、新緑に映えて、とてもうつくしいのです。
電線のみえる中央から上方に枝をのばすヤマフジ |
ですが、以前から気になっていたこともあります。
それは、ヤマフジの花が美しく垂れ下がり、周囲にその権勢をひろげているような場所の多くが、谷あいの田や畑の周囲にあり、しかもそれらは、今は耕作されていない、放棄地であるのです。
水郡線は、山間を走る電車です。
かつては、線路の際まで田や畑があり、うつくしい水田や野菜をつくる畑であったはずなのですが、高齢化のすすむ農業ですから、耕作者不足のために、水郡線の周囲では、耕作放棄の場所がすくなくありません。
電車のなかからの写真ではうまく取れなかったのですが、その様は、美しい魔が、その勢力を伸ばしている現場そのものです。
ヤマフジの勢力は、山林の荒廃と比例関係にあります。
人手がはいらなくなった山林(荒廃)が増加すると、ヤマフジも増える、という間柄なのです。
山間地にドライブして、藤色の美しい光景が見えたら、それは荒廃した山林のしるし、です。
でも、わたしは藤色のヤマフジがとても好きです。
ヤマフジを見ると初夏を感じますが、俳句の季語としては「晩春」をあらわすのだそうです。
ちょっとした感覚の違いですが、この違いは地球の温暖化に関係しているのでしょうか。
(観葉)山野草 ヤマフジ(山藤)苗 3号(1ポット) 本州・四国限定[生体] | ||||
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