「あんぽん 孫正義伝」読了。
ノンフィクションの大家、佐野 眞一 氏による、ソフトバンク創業者、孫正義氏を素材にしたものです。
本書を読むきっかけは、昨年冬に、かつての同僚にすすめられたこと。なんと!よく知る人物がインタビューされているのです~。
それはさておき、佐野氏といえば、数年前に橋下 徹 大阪市長を取り上げた連載があまりにひどい、ということで打ち切りになたので、一般にも有名だと思います。
実は私、佐野氏のノンフィクションのとりこになって読んでいた時期があります。
中でも記憶に残っているのが、東電OL殺人事件を題材にしたもの。
結果として、当時犯人とされていたネパール人(先日の地震でテレビで見ました)を無罪へと導く結果になったのではないかと思います。
本書は、人物をつぶさに調査し、本人も知らないことまで調べて書き上げた、佐野氏の真骨頂ともいうべき作品ではないでしょうか。
東日本大震災を挟んで、第一部、第二部という構成になっていて、当時の孫さんの動向がよくわかります。
読んでいて感じることは、佐野氏が、孫さんも、孫さんのお父さんも、とにかく大好き、ということです。
在日韓国人として生まれ、鳥栖で育った孫さんの歴史は、そのまま在日韓国人の歴史、といっても過言ではありません。
日本が高度経済成長を謳歌していたころ、在日韓国人の方々が、いかに貧しく苦労していたのか、差別を受けていたのか、ということを、インタビューと取材を通して描くことで、孫さんの背景を活写しています。
しかし著者は、こういう人物だからこそ日本を代表する経営者になれたとも、だからこそ胡散臭さが抜けないのだ、とも書いています。
また、韓国の孫氏出身地の取材では、いかにも韓国らしいエピソードがあります。
孫さんへの熱烈コールには、著者も苦笑する場面があり、ユーモラスでさえあります。
なお、文庫版加筆として、元アスキー社長、西 和彦 氏へのインタビューも掲載されています。
パソコン黎明期に、ビル・ゲイツやスティーブ・ジョブスと出会い、日米間でビジネスが展開していった様子、西さんからみた孫さん像などが、著者のインタビューによって描きだされます。
孫さんに興味がなくとも、日本人なら、手にとって読んでほしい一冊だと思いました。
ノンフィクションの大家、佐野 眞一 氏による、ソフトバンク創業者、孫正義氏を素材にしたものです。
本書を読むきっかけは、昨年冬に、かつての同僚にすすめられたこと。なんと!よく知る人物がインタビューされているのです~。
それはさておき、佐野氏といえば、数年前に橋下 徹 大阪市長を取り上げた連載があまりにひどい、ということで打ち切りになたので、一般にも有名だと思います。
実は私、佐野氏のノンフィクションのとりこになって読んでいた時期があります。
中でも記憶に残っているのが、東電OL殺人事件を題材にしたもの。
結果として、当時犯人とされていたネパール人(先日の地震でテレビで見ました)を無罪へと導く結果になったのではないかと思います。
本書は、人物をつぶさに調査し、本人も知らないことまで調べて書き上げた、佐野氏の真骨頂ともいうべき作品ではないでしょうか。
東日本大震災を挟んで、第一部、第二部という構成になっていて、当時の孫さんの動向がよくわかります。
読んでいて感じることは、佐野氏が、孫さんも、孫さんのお父さんも、とにかく大好き、ということです。
在日韓国人として生まれ、鳥栖で育った孫さんの歴史は、そのまま在日韓国人の歴史、といっても過言ではありません。
日本が高度経済成長を謳歌していたころ、在日韓国人の方々が、いかに貧しく苦労していたのか、差別を受けていたのか、ということを、インタビューと取材を通して描くことで、孫さんの背景を活写しています。
しかし著者は、こういう人物だからこそ日本を代表する経営者になれたとも、だからこそ胡散臭さが抜けないのだ、とも書いています。
また、韓国の孫氏出身地の取材では、いかにも韓国らしいエピソードがあります。
孫さんへの熱烈コールには、著者も苦笑する場面があり、ユーモラスでさえあります。
なお、文庫版加筆として、元アスキー社長、西 和彦 氏へのインタビューも掲載されています。
パソコン黎明期に、ビル・ゲイツやスティーブ・ジョブスと出会い、日米間でビジネスが展開していった様子、西さんからみた孫さん像などが、著者のインタビューによって描きだされます。
孫さんに興味がなくとも、日本人なら、手にとって読んでほしい一冊だと思いました。
あんぽん 孫正義伝 (小学館文庫 さ 19-1) | ||||
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ノンフィクションの「巨人」佐野眞一が殺したジャーナリズム 大手出版社が沈黙しつづける盗用・剽窃問題の真相 (宝島NonfictionBooks) | ||||
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東電OL殺人事件 (新潮文庫) | ||||
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