闘う弁護士として有名な、宇都宮健児弁護士の「わるいやつら」読了。
営業センスがなくて、サラ金相手の仕事をしたのが、闘う弁護士になった経緯だそうで、その後のご活躍は、新聞やテレビ、最近では都知事選への出馬もあり、ご存じの方も多いことでしょう。
本書は、宇都宮弁護士が経験した、さまざまな”わるいやつら”の手口から、どのように解決したのか、その後の立法化など、について書かれています。
情弱な方にこそ、まずはご一読いただきたいと思います。
が、しかし、第5章には、「わるいやつら」を生み出す「わるい政治」とあり、その中で供託金の話がでていました。
供託金とは、政治を志して選挙で立候補したいと思ったら、まずはお金を支払う、という制度のことです。
しかも半端な額ではなく、数百万もとられます。
おまけに、得票率が低くて落選すると返してもらえない、というものらしいのです。
本書にもありますが、選挙権は平等で誰でも参政権が保護されているにも関わらず、被選挙権はお金で買わなければならないのです。こんな国は日本だけみたいです。
政治には金がかかる、とはよく言われることですが、立候補したとたんに供託金というお金がかかるのでは、2世議員、3世議員しか出てこないのは当たりまえです。
本書の中で、私が一番驚いたのは、この供託金のことでした。
わるいやつら (集英社新書) | ||||
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