本日付の日経産業新聞「流行ウォッチング」は、小野莫大小工業が展開する「smoothday(スムースデイ)」です。
フランスの高級メゾンが採用する小野莫大小
小野莫大小工業は、日本を代表する生地メーカー。フランスの高級メゾンはもちろんのこと、日本を代表するブランドが、ここの生地を素材として使用しています。
小野莫大小工業では、綿やウールなど、繊維の段階でいろいろとな加工を加え、今までにない生地を生み出してきています。
ショップのスムースデイでは、それらの生地を使用したTシャツやブルゾン、ジャケットのほか、枕カバーやクッションカバーのようなインテリア雑貨も販売しています。
肌触りが良い、すばらしい素材を身にまとう、という経験がしたいのなら、ぜひここの商品を購入してください。
ヨーロッパのハイブランドが8万円で出しているTシャツと同じものが、破格の価格で購入可能です。
小野社長と杉原店長 |
生地にほれ込み小野莫大小に直行!
小野社長が創る生地にほれ込んだという、デザイナー兼店長の杉原さんも、これまた思い切った方です。イブ・サン・ローランで働き、デザイナーになることを夢見ていた杉原さんは、メゾンの先輩が着ていたシャツに一目ぼれ。
それが小野莫大小の生地をつかった製品でした。
これがきっかけで日本に戻り、その足で小野莫大小工業に向かったというのです。
そして、杉原さんの行動力によってスムースデイが誕生しました。
タテ社会のファッション業界
お二人からお話を伺って、改めて認識したのは、ファッション業界がタテ社会だということ。ピラミッドの頂上には、ヨーロッパのハイブランドが君臨し、小野莫大小工業のような生地メーカーは、どんなに良い製品を創りだしても、どのブランドのどの製品に採用されているかを公表できないのです。
これっておかしいですよね。
しかも製品サンプルももらえません。
だから、サンプル購入費(製品購入費)が馬鹿にならないのだそうです。
実は、タオルメーカーの内野さんも、シャネルに採用されたことを公表できないとおっしゃっていました。
奈良の仏像から発想した製品づくり
小野莫大小工業の小野社長は、とてもユニークな方。横並びになりがちな日本の中で、ひととは違うこと、を実践されています。
政府の補助金を断った方に、私は初めてお会いしました。
奈良の仏像を観て歩き、彫刻されたドレープを見て、こんなコットンを作りたい、と若き頃に思ったのが原点。
最近では、イタリアの高級シャツブランドと協業も始めています。
タテをヨコに変えるため、日夜、新しい繊維、新しいイメージの素材開発に夢中な小野社長に、大変感銘を受けました。
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