日本の地下経済は55兆円

以前「棄国」について書きましたが、一方で地下経済もかなり進んできているようです。
詳細はこちらの記事をお読みください。

増税で日本でも地下経済拡大となるか?

この記事によると、世界の地下経済が拡大しているのだそうです。

地下経済の規模がGDP比で40%以上に達している国は、世界に50カ国以上もある。 
今何かと話題のミャンマーの地下経済の規模は対GDP比で50.3%。イタリアは27%、ギリシアは27.5%、スペインは22.5%と推計している。 
消費税が高い北欧諸国ではこの数字は17~19%程度となっている。
アジアでは韓国が27%と断トツでこれはイタリア並みの高さ。
ちなみに、この調査によれば、日本の地下経済の規模は対GDP比で11%とされる。対GDP比では世界で5番目に小さい地下経済だ。
 
しかし、その規模を単純計算してみれば、日本のGDPざっくり500兆円として、55兆円ほど。韓国のGDPは80兆円ほどなので、地下経済の規模は22兆円ほど。 
日本の地下経済は韓国の倍以上の規模で、金額としては小さいとはいえない。


地下経済、などというとなんだか悪いことをしているみたいですが、皆さんも目の前で見ているはずです。

ランチタイムに、レジを開けたままで、現金を受け取り、おつりを渡しているレストランなどは、間違いなく売り上げをごまかしています。

今日買い物をしたドラッグストアも、レジを開けっ放しでした。チェーン店ではないからかもしれませんね。

この手のやり口は、映画「マルサの女 」にあるので、かなり古典的ですよね。

小規模の製造業であれば、部品や製品在庫の横流し、なんてことをやってる人もいるでしょう。
この場合は犯罪ですが、売れない在庫の場合には、管理も甘くなるので、横流しもやりやすくなります。
それに売れないのは日本国内であって、アジア諸国に目を向ければまだまだ売れる在庫もあるわけで・・・・。

他にもやりようはいくらでもありそうです。なぜなら、海外に銀行口座を持つことができるようになり、インターネットバンキングさえできれば、個人のお金を追いかけることは、多分困難だからです。

今後もこの傾向には歯止めをかけられない、というのが記事の趣旨で、私もまったく同感です。

日本は、誰かに見られていることを前提とした社会なので、基本的にウソはいけないことだし、ウソは言いません。正直であることが美徳です。

ですが、今そこにそれを見ている人がいない、そしてそれをとがめる風潮がなくなった場合、日本人は雪崩をうって、その方向に進むと思うのです。

モラルなんてくそくらえ!という感情にいったん火がついたら、きっと誰も止められないでしょう。



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