「クロスイッチ―電通式クロスメディアコミュニケーションのつくりかた
最近話題に上ることが多いクロスメディアに関する著作です。さすが電通、と思う内容でした。
クロスメディアの定義も「ターゲットを動かすためのシナリオ(導線)づくり」とし、メディアミックスとは異なる点を明らかにしています。
この本を読んで、曖昧な使い方がされるクロスメディアの本来の意味がよく理解できました。
また従来のマスメディアを中心とする広告とは全く異なるものであることも明らかにしていて、電通の総合力が結集してできるような印象を持ちました。特に後半は電通のリソースの紹介が中心なのですが、それでも電通のことを知らない読者には、情報として良い、まとまりのある説明だと思います。
私が興味深く読んだのは、クリエーターやディレクターの方々の体験に基づくインタビュー(コラムのようにあちこちに織り込んであります。)です。これはどの業界の方であっても一読の価値ありです。
またIT系、特にWeb周辺の仕事をされている方にもオススメします。これからの広告というかマーケティングのヒントになる事柄がたくさん含まれていて、しかも大人数でのプロジェクトの進め方まで丁寧に説明されており、とても参考になるためです。
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