『先生、私の隣に座っていただけませんか?』を観ました。
2021年公開の映画です。
公開時に、映画館で観ようかどうか、かなり迷った作品。
でも、結局は映画館で観なかったんですよね。
なぜだろうか?
観終わったあとに、心地よい裏切られ感がある作品です。
『イニシエーション・ラブ』が好きな人は、好きな映画かもしれません。
漫画家夫婦と不倫
主演の黒木華さんと柄本佑さんは、漫画家同士の夫婦です。
柄本佑さんが先輩漫画家で、黒木華さんの先生筋にあたるのですが、現在は黒木華さんが売れっ子漫画家で、柄本佑さんは彼女のアシスタントを務めるという関係です。
そんな柄本佑さんは、黒木華さんの担当編集者と不倫関係にあります。
冒頭でここまで一気にわかりますが、物語はここから。
黒木華さんの母が事故に遭って、夫婦は母親と同居をはじめます。
車がないと生活できないような場所なので、車の免許取得のために教習所に通いはじめる黒木華さん。
そこで、出会いがあるのです。
実話を漫画にして夫を翻弄する妻
新作マンガを書き始める黒木華さんの作品を盗み見て、驚愕する柄本佑さん。
実話だと思い込み、妻の行動に疑念を持ち始めます。
ストーリーが進むにつれて、妻が教習所のイケメン教官と恋に落ちていく様子が描かれ、夫の妄想はノンストップ状態に。
数日間、居所不明となった妻を心配するも、FAXで妻の書くマンガが送られてきて・・・。
夫を助けると思わせて・・・
物語は、終盤で急展開します。
夫の想像は妄想であり、妻の新作マンガは、あくまでも想像上のこと。
そして、妻が原作、作画を夫で新連載が決まるのです。
ところが、妻が描いていたマンガは、実話であり、イケメン教官と恋に落ちた妻は、夫と母親をおいて去っていくのです。
ホラー映画?
Amazonで「ホラー映画」のくくりで、レコメンドされていたのですが、たしかに夫の立場から見たらホラーかも。
自分のために、わざと実話っぽいマンガを書いて、自分に作画するようにすすめる妻に、献身的な愛を感じた直後、妻は新恋人と消えてしまうわけです。
自分が信じた愛は何?
そんな喪失感を抱えて、夫は妻の言いなりに連載をスタートさせるわけですから、ホラーテイストと感じる人はいるかもしれません。
<関連の投稿>
コメント
コメントを投稿