『劇場版 ATARU THE FIRST LOVE&THE LAST KILL』観ました!
ドラマが抜群におもしろかった『ATARU』のラストエピソードが、この映画です。
公開された2013年に観たきりで、テレビ放映が一度されたかな?という感じでしょうか。
今日から配信されて、とってもうれしい!
主人公がサヴァン症候群
ドラマ『ATARU』は、2012年4月スタートのドラマです。
主人公(中居正広さん)がサヴァン症候群という設定で、今ならそれなりに知られているのですが、当時はまだまだでした。
サヴァンの特徴である記憶力を生かして、FBIが捜査官に育て上げたのが井口在こと、ATARUなのでした。
この映画では、同じプログラムで育てられ、途中でプログラムから切り離されたマドカが、ATARUに向けてメッセージを送るのですが、それらはすべて犯罪。
そして、ATARUが犯人にされてしまうのです。
電気系を狙ったハッキング
今なら、ハッカーが発電所や工場の電気系統を狙ってハッキングし、火事を起こして大惨事に、という設定にも、かなりのリアリティがあります。
たぶん、一般人でも納得の展開なのですが、2013年当時の知識レベルだと、『劇場版 ATARU THE FIRST LOVE&THE LAST KILL』は、情報過多な映画のように感じたかもしれません。
しかし、2018年に北海道で最大震度7の地震が発生し、北海道全域の停電(ブラックアウト)が起こりました。
たまたま災害が原因のブラックアウトでしたが、悪意をもった人物なら、遠隔で同じことを再現できます。
そういう知識がほとんどない10年前に、この映画がつくられたことは、ある意味、早すぎたのかもしれません。
この映画は、今こそ観るべき情報にあふれていると感じます。
堀北真希さんの映画
山本耕史さんと結婚し、引退してしまった堀北真希さんが、哀しいマドカを演じています。
とても美しいのですが、邪悪でもあります。
そして、ATARUだけに理解できる形でメッセージを送り続ける、という犯罪行為そのものが愛の形なのかもしれません。
ドラマ版を観ていないとわかりにくいのですが、ATARUはマドカに対して、白いユリの花で「マドカは家族である」ことを示します。
ラストシーンでは、ATARUが白いユリの花束をいくつも並べ、マドカの死を偲びます。
このシーンは、本当に切ない、悲しいラストシーンです。
お金がかかってます
『劇場版 ATARU THE FIRST LOVE&THE LAST KILL』は、ドラマがヒットしたということも関係しているのか、とにかく豪華です。
出演者は、今では単独主演クラスの俳優さんが多く出演していて、まず豪華。
そして、ラスベガスで撮影している海外シーンはもちろん、CGをかなり使っていて、製作費がけっこうかかっているだろうことがわかります。
興行収入は18.5億円です。
今なら大ヒット映画と言えるのかもしれませんが、2013年当時だと、どうなんでしょう?
調べてみたら、ジブリの『風立ちぬ』が120億円でトップでした。
『劇場版 ATARU THE FIRST LOVE&THE LAST KILL』は30位なので、まあまあというところでしょうか。
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