2月は観たい映画が観られなかったので、3月は観ますよ~。
『ポルノグラファー~プレイバック~』
投資金額:1900円
ドラマ版を地上波で観て以来のファンなので、3週間限定上映に、行ってまいりました。
竹財輝之助さんが、木島理生という役柄にピッタリだな~と感じていたのですが、劇場版をみて、こじらせている一端がわかったような気がしました。
木島理生と久住春彦は、男同士の関係ですが、これを、男女の関係に置き換えてみたら・・・?と思いながら、実は映画を観ておりました。
生活力がなくて、未来も明るくないという40歳の女性が、明るい未来が待っているだろう25歳の男性と恋に落ちるわけです。
何年か後には、自分は、相手にとって不良債権になると考えてしまう。
40歳を超えたあたりから、新しい恋、とくに年下男性との恋には躊躇する女性は少なくないと思うのですが、木島理生と久住春彦の関係は、年齢差がもたらすジレンマとも言えるのでは?と感じました。
木島理生の自信のなさは、そんな不安が根底にあり、「いつか久住くんは離れていってしまう」と感じて、傷つかない程度の付き合いを続けてしまう。
そして、一方では、自分を受け止めてくれる友人の城戸士郎とは、愛だの恋だのを持ち込まない関係を続けようとするのも、なんか、わかります。
劇場で配っていました。 城戸と木島のシーンは物語の重要なシーンです。 |
女性にとっても、何でも相談できる男友達は得難いので、大切に手元に温存しておきたいものです。
男女の関係だと、入籍問題とか、子どもを持つかどうかといった生々しい話になり、法的なことも絡んでややこしいのですが、そういうことを抜きにして、気持ちの部分だけを描けるのがBLの良さなのかも。
むしろ、『ポルノグラファー~プレイバック~』は、BLという範疇を超えた、恋愛全般について描いている作品、だと思います。
ところがです。
木島理生を、どんな美人女優が演じて、久住春彦をどんなイケメン俳優が演じても、ドラマになった途端に嘘っぽく感じてしまうな~、むしろ美しくないな~、と感じてしまう自分がいます。
木島理生の生活感の無さを、女性が演じようとしても、なんか難しい印象です。
木島理生が久住春彦に腕枕されているシーンには、肌ツヤの違いで年齢を見せているように思いましたが、これが現実なんだよね、と思い知らされるような気分でもありました。
続編はないと思いますが、とりあえずハッピーエンドで良かった。
なんか、ほのぼのしました。
『ファーストラブ』
投資金額:1200円
島本理生さんの小説『ファーストラブ』を映画化した作品です。
ドラマ化されたときは観ていなかったし、小説も読んでいないので、全くの未知の状態で映画を観ました。
堤幸彦監督の手腕によるところも大きいと思いますが、濃密な映画であり、親子関係に傷をもった人々の物語です。
とくに、北川景子さんと芳根京子さんの演技がすばらしく、本物の当事者のような存在感がありました。
また、見守り男子的存在の窪塚洋介さんが、妻である北川景子さんの隠し事を、薄々感じていながら、本人が言い出すまで待っているあたり、多くの女性が好感をもったのではないでしょうか。
映画の冒頭で、「親のほうが気づかない、認めない」という発言があるのですが、子どもの心の傷に気づかない親の存在について示唆しています。
「なぜリストカットするのか」について語られたものは、今では少なくありませんが、この映画でも、その理由が語られています。
最後まで、緊張感をもって観られる映画です。
『太陽は動かない』
投資金額:1500円
映画を観るまえに原作のほうも読んでいるので、投資金額は、総額で4000円くらいになりそうです。
そもそもは、WOWOWでドラマ化されていたので、ドラマを観てから映画を観るか、さもなくば原作を読んでから映画を観るか、という選択を迫られるほど、ストーリーはつぎはぎです。
また、ストーリーの骨子は残されているけれど、場所や登場人物が異なり、時間軸もギュッと圧縮されている感じなので、映画にしたときに絵になる設定に変更したようです。
映画の直語に、WOWOW無料放送でドラマの方をみたら、吉田修一さんがドラマ版の原案に入っているので、吉田修一さんがドラマ用に書き換えたみたいですね。
ですが、原作を読んでいると、比較しながら映画を観られるので、それなりに楽しめますが、映画だけだと厳しいかも。
『ブレイブ ‐群青戦記‐』
投資金額:1500円
『ブレイブ ‐群青戦記‐』は、コミック原作を映画化したもので、三浦春馬さんが出演した最後の作品となります。
学園モノでありながら、タイムスリップものであり、戦国時代ものと、売れる要素しか詰まっていません。
『踊る大捜査線』に一番近いかな、と感じました。
クスッと笑ったあとに、涙するような映画です。
ところが、時代考証には、大石学先生が入っているので、けっこうちゃんと制作している模様です。
原作コミックのほうでは、『現代の凶悪犯 VS 戦国武将』編も展開しているようなので、こちらも観てみたいかも。
新田真剣佑さんも悪くないけど、渡邊圭祐さんの悪役ぶりが良かったです。
そして、三浦春馬さんの徳川家康(松平元康)、松山ケンイチさんの織田信長という重たい演技あっての映画です。
さて、3月はココまで。
今月公開の映画では、観たいと思うものがありません。
4月の『ホムンクルス』まで、ひと休みです。
<関連の投稿>
コメント
コメントを投稿