LGBTに見る日本の法律の問題点

2018年1月~3月期のドラマでは、志尊淳主演の「女子的生活」や「海月姫」での瀬戸康史など女装男子が登場したり、「隣の家族は青く見える」ではゲイカップルが登場したりしています。

また、「明日の君がもっと好き」でも性同一性障害に悩む人物が登場するなど、なぜか性の狭間に生きる人々が数多く取り上げられています。

女子的生活

海月姫

隣の家族は青く見える

明日の君がもっと好き

LGBTの権利については、日本はかなり後進国といっても良いのですが、同性婚のように見えるパートナーシップ制度がいくつかの地方自治体が認められるようにもなってきていて、一歩前進のように見えています。

しかし、世界的に同性婚が認められつつある状況と、日本の法整備は別のようです。

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同性婚では扶養家族と認めない日本の法律

これは、数年前に、あるキャリアコンサルタントの方に聞いた話です。

「外資系企業の役員クラスが日本に来たがらない」

その理由を聞いたところ、日本の法律では、同性婚カップルの婚姻が認められていないのでそのパートナーを扶養家族と認めないため、と伺いました。

同性婚とは、法的な婚姻関係を認めるものですが、渋谷区に代表されるようなパートナーシップ制度は、法的な婚姻関係を保証するものではありません。

そのため企業の福利厚生も、同性婚に追いついていないのが現状です。

先進国を中心に20カ国以上が同性婚を認めている中、日本ではまだ同性婚が認められていないために、優秀な人材なのに日本には来ない、ということが起こっているということです。

これは経済的な損失ではないでしょうか。


LGBTがテレビ出演する日本

一方で、日本では古くからテレビ出演するLGBTが多いという、特殊事情もあります。

今ではアメリカでもLGBTがテレビ出演するのかもしれませんが、20年前のアメリカで、LBGTがお笑い番組に出演することは皆無でした。

差別から暴力的な行為に及ぶことが多々あるうえに、保守的なキリスト教者が多いアメリカでは、公的な場面でLGBTが活躍することがほとんどなかったのです。

ところが日本では、テレビ番組にLGBTが出演することは、珍獣見たさの視聴者に受けるのか、1970年代にはスタートしています。

同じように外国人がテレビ出演することが多いのも、日本のテレビ番組の特徴だと思いますが、これも世界的に見れば異色なことではないでしょうか。

テレビ番組では、日常的にLGBTを目にしているにもかかわらず、同性婚はなかなか認められない国が日本なのです。

なんだか、いびつな感じがします。


同性婚には問題もあるとする人も

一番の問題は子ども。

最近NHKの特集で、子どもを持ちたい同性カップルのことが取り上げられていました。

「子どもを授かりたい」
というのは、LGBTにとってかなり難しい問題のようです。

女性同士のカップルの場合、どちらかが妊娠するという方法がありますが、そのためには精子を提供してもらわなければなりません。

海外の精子バンクを利用する人もいれば、友人男性から譲ってもらうという方法までさまざまです。

しかし無事に子どもが誕生しても、同性婚が認められていない日本では、子どもを産んでいないパートナーには親権が認められず、病院での付き添いなどが認められないのです。

かなしい現実です。

このNHKの特集で取り上げられていた、子どもを持つ女性カップルは最後に、
「自分たちが子どもを望んだことは、子どもには関係のないことなので、父親がなぜいないのか、と問われたら正直に話す」
と言っていました。

同性婚を認める方向で国も動き始めているようですが、夫婦別姓すら認められていない日本で同性婚が認められるのは、かなり難しいような気がします、残念ですが・・・。

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