日経産業新聞のコラム「風向計」に、ソーシャルヘッドハンティングで頭角を現してきた「SCOUTER(スカウター)」の記事を書きました。
取材を申し込んだきっかけはTechCrunchのこの記事。
友人知人の転職を支援して報酬がもらえる「SCOUTER」約6100万円を調達—開発やマーケティングを強化すぐに取材OKで、CEOの中嶋 汰朗さんと、広報の植木 大介さんにお目にかかりました。
左が植木さん、右が中嶋さん 光度不足で写りが悪いですね、すみませんm(__)m |
ソーシャルで転職者をリクルート
第三者割当増資を実施したということでしたが、ソーシャルで転職者をリクルートするという仕組みは謎だらけでしたので、会社設立のきっかけからお話を伺うことになりました。中嶋さんが会社を設立したきっかけとなったのは、イー・アクセス株式会社の創業者として有名な千本 倖生さんのお話を大学の授業で聞いたこと。
当時、ロックミュージシャンを目指していた中嶋さんは、千本さんが語るベンチャー企業とミュージシャンも変わりないな、と感じ、大学3年生の、就職活動のタイミングで起業しました。
ベンチャー企業もミュージシャンも同じ
当初から人材紹介業としてスタート。就職の決まっていない友人など、よく理解している人を紹介することをまじめに行ってきました。
とはいえ、人材紹介業は、規模が拡大するにつれて営業マンを抱え、固定コストがどんどん増えていく事業。
質の高い人材を紹介できるのは、紹介人材をよく知る者だからこそ。
しかし、ノルマを課されて動く営業を使ってしまえば、受け入れ企業の満足度が下がっていくことは目に見えている。
そこで、思いついたのが、友達が友達を紹介するソーシャルヘッドハンティング「SCOUTER」というビジネスモデルでした。
質の高い人材を紹介しつつ、固定コスト(営業人件費)は最小にすることができるというものです。
社長だけど20代前半の平均的な金額
そして、大変好ましいと感じたのが、お二人の給与。「20代前半の平均的な金額」だそうで、20万円代前半なのだとか。
起業して出資を受けると報酬額や給与を上げたくなるものなので、「年齢相応の収入」を続けてほしいものです。
さて、ミュージシャンを目指していたというだけあって、中嶋さんはなかなかの凝り性です。
「今の仕事は副業」といいながらも、IPOできるようになるまで会社を成長させたいという情熱の持ち主でした。
広報の植木さんも、某人材派遣会社から転職してきて、いまや中嶋さんの片腕として活躍なさっています。
そして、お二人とも24歳!!
SNSを使いこなす世代だからこそ、友人との信頼関係を維持できる仕組みと心遣いをビジネスにすることができたのだと思います。
株式会社SCOUTER
https://service.scouter.co.jp/
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大学卒業後、すぐに起業した「新卒社長」の共通点