福島県天栄村、二岐温泉郷のさらに奥に、御鍋(おなべ)神社があります。
ご祭神には、平将門とその妻・桔梗の前が祀られています。
この御鍋神社は、とっても質素。
そうとうな数の神社にお参りしていますが、ここまで質素な神社は初めてです。
町中にある、地域の人しか行かない神社だって、もう少し立派です。
鳥居をくぐると、坂を下りますが、最初に目にするのがこの光景です。
古木に囲まれた、掘っ立て小屋のようなたたずまい。
お社の正面には、サワラの大木が2本、まるで何かから守るかのように、直立しています。
このサワラは樹齢520年以上というもの。
小野町の夏井諏訪大社の大杉には負けますが、こちらも、お社に対して2本並んでいるので、神社の様式のひとつなのかもしれません。
神社の建築に詳しい方、教えてください。
ちょっと笑いをよぶのが、この御釜みたいな鐘です。
五右衛門風呂を逆さにしたような状態で、釣り下がっています。
御釜神社は、二岐川の源流にほど近いため、神社のすぐわきに、水のきれいな川がながれています。
まるで桃太郎の世界。
おじいさんは山に柴刈に、おばあさんは川に洗濯に・・・、という物語は、こんな風景のことをいうのではないだろうか、と感じます。
いたるところに滝があります |
二岐川の源流とその周辺の森は、水源をまもる森林として保護されています。
一部は国有林となっているため、砂利道ですが、御鍋神社の入り口まで整備されています。
人口の滝もあって、かなり人手が入っていますが、渓流のせせらぎを聞きながら、清らかな川の流れを見ながらあるく、片道4キロの行程は、なかなかにハードなものでした。
二岐温泉郷は、古くから湯治場としてさかえていて、私も5歳くらいまでは毎年連れられて行っていたそうです、記憶にありませんが・・・。
御鍋神社まで、道は整えられていますが、現在は橋が老朽化のため弱っているので、自動車での通行は危険です。
往復2時間、徒歩で戻ってくると、そこには豊かな温泉があります。
あすなろ荘の露天風呂 |
ご参考まで。
この周辺は、水源地だからでしょうか、いたるところ苔むしています。
苔がお好きな方にもおすすめのパワースポットです。
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平 将門 (講談社学術文庫) | ||||
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