ハリー・ポッターと賢者の石 [DVD] | ||||
そして、卒業の最終試験がこの”兵術”であり、それが空棺の謎につながっていく、という物語です。 本作では、”日嗣の御子”が真の金烏として不完全である、という重大な問題が明らかになり、それは、前の真の金烏が行方不明になっていることと関係がありそう・・・、なんです。 阿部 智里 第一作は、まるで明智小五郎が登場するような終盤でしたし、第二作は心理描写に重きをおいた拍子抜けするような終わり方。 第三作は、ファンタジーノベルとして、謎を残したままに終わっています。 そして、本作は、タイトルの空棺問題は最初に提示されたままに、雪哉と友人たちの青春群像が語られていきます。 そして、最後の最後になって、空棺問題へと一気に集約されていくのです。 本作は、 しかも、もはや主役は近習の雪哉ではないのか、という感じです。 第二作に登場して以来、まるで雪哉の成長物語のようです。 本作では、学園の三年間で、ようやく”日嗣の御子”を補佐できるまでになります。 それだけ人が悪くなった、ということですけどね。 政治の裏面で活躍できるってことですから。 本作で、やっと信頼できる山内衆を従えることができるようになった、真の金烏である”日嗣の御子”の次回の活躍が、本当に待ち遠しいです。 <関連記事はこちらから> 【阿部 智里】 「黄金の烏」 【阿部 智里】 「烏は主人を選ばない」 【阿部 智里】 「烏に単は似合わない」 |
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