【姫野 友美】 「成功する人は缶コーヒーを飲まない」


成功する人は缶コーヒーを飲まない 「すべてがうまく回りだす」黄金の食習慣 (講談社プラスアルファ新書)」を読了。

本書は診療内科医によるもの。

昨今の「うつ」には、低血糖症が影響しているとみられることなど、説明されています。

著者の調査では、400人中396人までが低血糖症だったとか。
これは驚きの結果です。

もし、食事の後に眠気に襲われたり、朝の目覚めが悪いという方がいたら、ぜひ本書をお読みください。

低血糖症の原因は、糖質の取りすぎにあります。

著者が示すデータの中には、バブル崩壊後、ワンコインで食べられる食事が増えたことの影響からか、糖質の摂取が増加傾向にあり、タンパク質が減少傾向にあるということが見てとれます。

糖質の問題点は、麻薬と同じような効果を脳に与え、そのために糖質を求めるという、悪循環が習慣になってしまうということです。

甘いものが好きな人は、甘いものを食べないと脳が満足しない、依存症に陥っている可能性が高いのです。

そして、血糖値が急上昇する食事または食べ方は、太りやすい、というのは周知の事実。

野菜を最初に食べて食物繊維をとってから、糖質である炭水化物を食べる、という食べ方が推奨されます。

しかし、それでも注意が必要だと著者は続けます。

日本食は砂糖を多用する調理法が多いためです。
また、低カロリーを謳うものも砂糖が多く使われていると呼びかけます。

なぜなら、人間がおいしさを感じる要素は、脂質と糖質だから。

低カロリーの場合、脂質を極限まで抑えることが目的となるため、必然的に糖質が多くなってしまうからです。

ちなみに、私は本書を読んで、ビールを焼酎に変えました。
大のビール党にはこれが辛いのですが、3日もすると、ビールがさほど飲みたいとは思わなくなりました。

これは、糖質の麻薬的な習慣性から解放された、ということかもしれません。

そして、タンパク質を複数の素材から摂取するようにしています。
肉・豆腐・ヨーグルト、そして卵です。

たったこれだけのことですが、1週間たち、なんとなく痩せられそうな気がしています。

食習慣を変えることが、今一番大切なことかもしれません。

意欲が低く、下流に甘んじても良い、と思う日本人を減らすためにも、糖質過多の生活を根本から見直す必要があると感じました。

成功する人は缶コーヒーを飲まない 「すべてが
うまく回りだす」黄金の食習慣 (講談社+α新書)

姫野 友美 講談社 2011-04-21
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