一生安泰に暮らしたい日本人の心が招いた閉塞感

一生安泰に暮らしたい日本人の心が招いた閉塞感」というダイヤモンドオンラインの記事を読みました。
その中に次のようなセンテンスがありました。

アメリカ人ならこう言うだろう。「閉塞感?そんなに悩む必要があるの?今いる会社が嫌なら辞めればいいじゃないか。政治が嫌なら次の選挙で別の政党に投票すれば良いじゃないか」実に、単純明快である。

日本人は終身雇用という習慣によって、会社をやめることもできずにいます。
しかし、それは自らが招いたこと、というのがこの記事の趣旨です。
日本人の多くが好きで会社にいるわけでもなく、決して仕事が好きなわけでもない、というデータは結構あります。その好きでもない会社のために心の病気になってしまう人も多いわけですから、閉塞感を感じるのは当然でしょう。

昨日も3年生から就職について連絡がありました。
就職にあたって学生の多くが語るのは「安定した職種」が良い、ということです。
いったいどこに安定した職種があるのか、と私は問いたいのですが、ほぼ一様に「安定」を口にします。よって、公務員や金融関係などが候補にあがってきます。
しかし公務員は、それこそこれから何があるかわからない職種・業界です。道州制が導入されれば今の半分程度でも仕事は回るかもしれません。それこそ電子行政が充実すれば、窓口の皆さんは必要がなくなります。
金融もしかり。再度統廃合が行われてもおかしくない状態にあります。

私の世代は、マスメディアや広告代理店などに就職を希望して入社した友人がたくさんいます。しかし今彼らの多くは、自らの会社の斜陽を身をもって語る人々となってしまいました。

就職に関しては、まずは腹をくくることが必要な時代です。
会社に守ってもらうという受身の姿勢をやめ、自らの能力で食っていく攻めの姿勢こそが大切な時代だと思います。その人でなければと思われなければ、給与額がもっとも高かったのは入社1年目、という時代に入っています。
今就職を考えている大学生にとって、本当のライバルはアジアの人々です。
誰でもできる仕事なら中国やインド並みの給与しか会社は払いたくないからです。

就職活動をしている皆さんは、この記事を読んでぜひ参考にしてください。

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