グーグルに勝つ広告モデル


グーグルに勝つ広告モデル (光文社新書 349) 」は論文を書いているときに参考文献として読みました。
ここで披露されていることで、参考になったことは2つあります。
ひとつは、人がテレビ視聴などのエンターテイメントコンテンツと接触する時間はほぼ決まっていること。これはNHKの生活時間調査をもとに作成されていると思いますが、確かにそのとおりです。ちなみにNHKの調査では、日本人は平均3時間あまりテレビを見ています。
もう一つは、コンテンツビジネスが常に過去のコンテンツと競合する、という主張です。クラシック音楽を例に解説されていましたが、確かにそのとおりです。2ヶ月くらい前、円谷プロダクションがYouTubeにチャネルを持ち、ウルトラマンシリーズを無償で提供していましたが、現在のコンテンツは映画1作であるのに対し、ウルトラマンシリーズはそれこそ何十本も存在します。仮に過去のコンテンツが200本あるとすれば(もっとあると思いますが)、1対200の競争になるわけです。人々の興味が200に向かうのは当然のことですよね、絶対量が多いうえに、すべてを知っているわけではないからです。
後半は読まなくてもいいかなぁ、という印象ですが(結構あちこちで論じられていることが多いので)、大前提として掲げた上記2点は大変参考になりました。

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