就活前線は五里霧中

昨日はばったり会った学生数人と立ち話をしました。
一人は、2年生のときにマーケティング論を履修し、3年で広告産業論を履修した学生です。
4年生なので開口一番「就職は決まったの?」と聞きましたら、「はい、なんとか」と明るい回答です。彼は電気設備工事の会社に就職するようです。次の授業があったのでただそれだけでしたが、すっきりとした表情がよかったです。

もう一人は、やはり2年生のときにマーケティング論を履修し、3年で広告産業論やサービス産業論を履修した学生です。こちらもやはり4年生なのですが、私が他の学生とおしゃべりしながら駐車場に向かって歩いていた前を歩いていて、私に気づいたようです。
今度も開口一番「就職は決まったの?」と聞いたところ、「いやぁ、まだなんです」とやや沈んだ回答です。
「どの段階で落とされるの?」
「最終面接までは行くんですけど、そこでことごとくダメなんすよ」
「それはもしかすると、あなたの最後のツメが甘いところが出ちゃうんじゃないの?」
「ばれちゃってんですかね」
「多分ね。でも今年の卒業生の中には3月に決まった剛の者もいるから、彼に相談してみたら。契約社員からはじめてるけど、業績はいい大会社に決まったんだから話を聞いてみたほうがいいよ」

というわけで、3月に就職を決めた卒業生から大量に預かっていた名刺を1枚、その4年生に手渡しました。
(9月に会ったときに、なぜか学生に渡すように名刺をたくさんもらっています)

「Mさんとたまに話すんですけど、元気でますよね。ちょっと相談してみます」
「がんばれー」

というわけで分かれました。
最後まであきらめないでがんばってほしいです。

昨日は別の学生と就職について話そうと思って、夜は京成百貨店のレストラン街にある韓国料理の店で食事です。3年生なのですが、一度は就職して社会人経験があるので、新卒として扱われないだけによくよく戦略を練って就職活動をしたほうがいいと思っていましたので、前々からいろいろと話をしたいと思っていました。
もう一人の3年生と、就職の決まった4年生2人と計5人で食事です。
馬鹿話も多いので、この模様は割愛しますが、結論は、まずは自分を論理的に売り込めるようになるために自己分析をしたほうがいい、ということになりました。
今まで知らなかった他人(主として女子)の評価を聞いて、心が折れているようでしたけど・・・。

そうそう、もう一人の学生とも偶然会いました。
彼女は中国からの留学生です。時間があったので京成百貨店のなかをうろうろ歩いていたら、彼女が見つけてくれました。
中国からの留学生は、概ねお金持ちで、頭もよい、一通りの学習を終えている場合が多く、彼女はその代表格の一人です。美人ですよ。
彼女とは前々から一度食事をしようということになっていたので、改めてこのブログで紹介することがあるかもしれません。

私は大学教員というレベルから見ると、少々しつこいくらいに学生の将来について口を出してしまうようです。ですが、講義形式の授業ではなく、無駄話も多いですが、ひとり一人が見えてくるグループワークに何度も参加してくれる学生は、もはや身内のようなもの。だからこそ、就職できたかどうかが気になります。
中には就職活動をしないまま卒論を書いているような学生もいて、彼らにはうっとおしがられつつも、会えば必ず就職について話しかけるようなこともしています。
時折見せる彼らの本音、弱音のようなものに触れると、自分にできることはしてあげたいなぁ、と思ってしまいます。なぜなら、彼らの成長の一端に自分も関わっているわけで、社会人として他者から良い評価を受けるような人物になってほしいと願っているからです。

授業の中でもときどきこういう趣旨の話をしますが、なかなか理解してもらうのは難しいですね。

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