無痛 (幻冬舎文庫 く 7-4)
話題の本だというので読んでみました。
無痛 (幻冬舎文庫) | ||||
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しかし、犯罪を侵すものはそもそも病気である、という点は、なんとなくうなづけるものがありました。
犯罪者=病気とする図式には抵抗感もありますが、そうでも思わないと、昨今の残虐な犯罪を説明できないような気もするのです。
昨日会った元帝国ホテルの方が、料理研究家の服部氏のセミナーで聞いた事だが、と前置きして話してくれたのが、アメリカの研究で、刑務所に収監されている犯罪者の食事調査の結果では、重罪を犯した者ほど、幼少時からジャンクフードを食べていて、まともな食事を摂っていないのだそうです。
日本でも同様の結果が得られるのではないかと思います。
というのも、家庭で食事をつくり、それをきちんと食べる習慣のある学生と、食事に関心のない学生とでは、やる気や態度に大きな差があるように感じられるからです。
食事で犯罪を減らすことができるとは思いませんが、病気だとすれば、日々口にする食事がその一因と考えることにも一理あるのではないでしょうか。
【マーク・カーランスキー著 山本 光伸訳】 「塩」の世界史―歴史を動かした、小さな粒
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