さらば財務省!


さらば財務省!―官僚すべてを敵にした男の告白」を読みました。
内閣参事官をつとめる高橋洋一氏による、小泉政権から安倍政権までの改革に関する詳細な解説書、と言っていいかもしれません。

数学の専門家である著者が、官僚が作る資料の嘘をわかりやすく解説してくれているため、今までわかりにくかった財政に対して親しみが持てました。

それにしても高度な数学を理解している人が論理的な体系としてまとめたほうがよい財政が、数字を理解できない人たちによって牛耳られているのかと思うとゾッとします。

また、政府の改革に深く携わった著者ならではの、役人のやり口もまた、ある種の勉強になりました。
昨年同時期に「構造改革の真実 竹中平蔵大臣日誌」を読んでいましたが、やはり立場が異なると視点もまた異なっていて、大変面白く読めます。
どちらも1級の史料として将来評価されるものと思います。

ちなみに本書に記された出来事を年表形式にまとめてみました。
さらば財務省!出来事年表

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