授業の合間(グループワークのとき)に、雑談や個人的な相談を受けることがあります。
その中で多いのが、バイト先との関係、です。
どういうものかというと、長期間働いているバイト先をそろそろ辞めたい、だけど辞められない、というものです。
長期間、というのも、実は高校生からやってまして・・・、みたいな学生が、この手の悩みを抱えやすいようです。
よくよく話を聞いてみると、学生とバイト先企業とは相互に依存した関係にあり、しかも企業側は学生の責任感に訴えて、シフト日数を増やしたり、長時間労働を強いたり、最終的には、辞めたい学生を辞めさせないようにするのです。
つまり、責任感の強い学生ほど、この手の企業に見込まれ、徐々に自ら選択して、ブラックな労働状況にはまり込んでいきます。
私が話を聞いた中で、最もひどいと感じた例は、パスタ専門店で働く学生A君でした。
A君も、高校時代からその店舗でバイトを続けています。
当初は、社員の店長、社員の店員数名、そしてアルバイト数名でシフトを組んでいました。
その後、社員であった店員がひとり辞め、ふたり辞め、そのうちに店長も辞めてしまいました。
会社は、しばらくのうちは社員の補充を行っていましたが、そのうちに積極的に社員の補充を行わなくなりました。
なぜなら、そのころには、A君が店長並みに仕事を切り盛りし、後輩バイト君たちのシフト作りから仕入れ、厨房まで担当していたからです。
このころには、バイトの欠勤などがあると、A君が呼び出され、いったん店に行くと12時間を超える労働が待っているのでした。
「先生、ごめん、今日は眠くて何もできないわ」と、A君はよく言ってました。
しかし、学生には就職という、バイトと縁を切る日がやってきます。
当時は就職氷河期まっただ中。
A君は、とても優秀で、人間関係を構築する能力にも長け、後輩の面倒見も良い人物です。
まじめに就活すると、すぐに内定がもらえました。
パスタ専門店は、何店舗かあるうちの一店舗を、学生バイトであるA君におんぶにだっこの状態ですので、A君に抜けられるのは痛い。
そこで提案してきたのが、「うちの社員にならない?」という、勝手で会社に都合のよいものでした。
それも、内定が取れた後にですよ。
この手の問題が発生する原因を分析すると、学生側と会社側、相互依存の関係が見られます。
【学生側】
【企業側】
学生側は、細かくうるさいことを言わないうえに自由にさせてくれる仕事先を気に入っているため、持ち前の責任感もあり、会社の無理を受け入れてしまいます。
会社側は、その学生に甘え、経験の浅い社員を投入するより、長期にわたって働いているバイト任せで店舗運営を行ってしまい、結果として安い労働力を酷使します。
そして、ブラックなバイト先が作り出されてしまいます。
「ブラックやばいよね~」と言っている学生自らが、その環境を呼び込んでしまっているのです。
この手の相談に対する回答は、「所詮はバイトなんだから、もっと無責任になったほうが良いよ。そういう会社は、最後まであなたの面倒を見る気がないから。もし会社が面倒を見る気があるなら、そんなに社員が辞めるはずがない」です。
まじめで責任感がある方は気を付けましょう。
その中で多いのが、バイト先との関係、です。
どういうものかというと、長期間働いているバイト先をそろそろ辞めたい、だけど辞められない、というものです。
長期間、というのも、実は高校生からやってまして・・・、みたいな学生が、この手の悩みを抱えやすいようです。
よくよく話を聞いてみると、学生とバイト先企業とは相互に依存した関係にあり、しかも企業側は学生の責任感に訴えて、シフト日数を増やしたり、長時間労働を強いたり、最終的には、辞めたい学生を辞めさせないようにするのです。
つまり、責任感の強い学生ほど、この手の企業に見込まれ、徐々に自ら選択して、ブラックな労働状況にはまり込んでいきます。
私が話を聞いた中で、最もひどいと感じた例は、パスタ専門店で働く学生A君でした。
A君も、高校時代からその店舗でバイトを続けています。
当初は、社員の店長、社員の店員数名、そしてアルバイト数名でシフトを組んでいました。
その後、社員であった店員がひとり辞め、ふたり辞め、そのうちに店長も辞めてしまいました。
会社は、しばらくのうちは社員の補充を行っていましたが、そのうちに積極的に社員の補充を行わなくなりました。
なぜなら、そのころには、A君が店長並みに仕事を切り盛りし、後輩バイト君たちのシフト作りから仕入れ、厨房まで担当していたからです。
このころには、バイトの欠勤などがあると、A君が呼び出され、いったん店に行くと12時間を超える労働が待っているのでした。
「先生、ごめん、今日は眠くて何もできないわ」と、A君はよく言ってました。
しかし、学生には就職という、バイトと縁を切る日がやってきます。
当時は就職氷河期まっただ中。
A君は、とても優秀で、人間関係を構築する能力にも長け、後輩の面倒見も良い人物です。
まじめに就活すると、すぐに内定がもらえました。
パスタ専門店は、何店舗かあるうちの一店舗を、学生バイトであるA君におんぶにだっこの状態ですので、A君に抜けられるのは痛い。
そこで提案してきたのが、「うちの社員にならない?」という、勝手で会社に都合のよいものでした。
それも、内定が取れた後にですよ。
この手の問題が発生する原因を分析すると、学生側と会社側、相互依存の関係が見られます。
【学生側】
・若い自分が様々な仕事を任せられ、それらを自由にコントロールできるため、居心地が良いと感じる。
・見た目はともかく、まじめで責任感が強い。
・長期にわたって働いているため、誰よりも店のことを知っている。社員より古株。
・「自分がいないとバイト先が動かない」と思い込んでいるし、実際、動かない可能性も高い。
【企業側】
・店舗の責任者、管理者という意識が低い。
・売上があがり、トラブルが発生しなければ問題なし、と考えている。
・マニュアル整備や予算管理など、会社としてやるべきことをやっていない。
学生側は、細かくうるさいことを言わないうえに自由にさせてくれる仕事先を気に入っているため、持ち前の責任感もあり、会社の無理を受け入れてしまいます。
会社側は、その学生に甘え、経験の浅い社員を投入するより、長期にわたって働いているバイト任せで店舗運営を行ってしまい、結果として安い労働力を酷使します。
そして、ブラックなバイト先が作り出されてしまいます。
「ブラックやばいよね~」と言っている学生自らが、その環境を呼び込んでしまっているのです。
この手の相談に対する回答は、「所詮はバイトなんだから、もっと無責任になったほうが良いよ。そういう会社は、最後まであなたの面倒を見る気がないから。もし会社が面倒を見る気があるなら、そんなに社員が辞めるはずがない」です。
まじめで責任感がある方は気を付けましょう。
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