【Netflix】【Amazon Prime】『予告犯』

2015年公開の映画『予告犯』を観ました。


以前にも何度か観ているので、今回で4回目くらいになると思います。

何度観ても、ラストは切ないですね。




主演クラスがぞろぞろ出演

2015年という時を考えても、主演クラスの俳優さんがぞろぞろ出演しています。

主演の生田斗真さん、サイバー課の戸田恵梨香さんは、当時すでに主演クラスでしたが、鈴木亮平さん、濱田岳さん、荒川良々さん、坂口健太郎さん、田中圭さん、窪田正孝さん、それに小松菜奈さん、滝藤賢一さんといったラインナップ。

この映画に出演した鈴木亮平さんは、2018年に大河ドラマ『西郷どん』に主演、窪田正孝さんは2020年に朝ドラ『エール』に主演しています。

こうしてみると、ブレイク直前の俳優陣が登場している映画なのです。



警察を翻弄するネット犯罪

動画を使って犯罪予告、そして制裁動画を流すなど、動画配信サービス全盛の今みても、ほとんど古さを感じません。

当時と異なる点があるとしたら、現在のほうが、アカウントの特定がしやすくなったことでしょうか。

また、防犯カメラ映像などが多用される昨今の映画やドラマと違って、防犯カメラ映像に頼るシーンは、あまりありません。

ということは、2015年当時は、防犯カメラが現在のようにあちこちになかった、ということになります。



自尊心を奪われ、ないがしろにされた人たち

「シンブンシ」を名乗る4人は、自尊心を奪われた人たち。

努力が報われず、その努力をないがしろにされたという背景をもっています。

そんななか、出会った日本人の父をもつフィリピン人との出会いが、ネット犯罪へと彼らを動かします。

「人のために。小さくてもいいから何か良いことをしたい」

そんな気持ちが、大きな犯罪へと導いていくのです。

ラストは切ないのですが、戸田恵梨香さん演じる警察官は、彼らの嘘を承知の上で「つきあってやる」と男気(?)を見せます。

悲しいストーリーのはずなのに、観終わったあとに、なんとなく晴れ晴れとした気持ちになるような、そんな映画です。


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