AO入試

あらゆる局面でテストを突破してきた世代には馴染みがないAO入試は、ここ数年評判が悪いです。慶応大学が取りやめたり、AO入試の合格者数を削減傾向にするなど、受験生にしてみれば困った状況になっているかもしれませんね。

AO入試合格者を削減する傾向の裏には、AO合格者のこういう点が問題視されていることがあります。

1.学業成績が悪い。
2.まじめでない。

出席率が悪く、熱心な学生でもないため、座学で講義をやりたい先生方にはとかく評判が悪いわけです。
一方、グループワークにおいてはどうか、というと、リーダーシップがあり、グループのまとめ役として活躍したりします。

AO入試そのものが、学力だけではない面を評価するという理想から始まっていることなので、AO入試をクリアした学生には、コミュニケーション能力が高く、人間的な魅力を持った者が多いのです。
したがってグループワークを行うと、結構いい仕事をします。

今年は就職内定率が低いため、学内で先生たちと会うと、学生の就職話になることが時々あります。
そんなとき私が言うことは決まっていて、実社会で求められている人物像と、大学(教授)が求める人物像にはギャップがあるんじゃないか、と。

私の知る限り、AO入試合格学生のほうが就職内定率もよく、卒業後に会ってもイキイキと仕事をしています。学業成績が良くても就職が決まらない学生の多くは第一印象が良くないのです。「こいつには任せられるな」という気持ちにならない学生が目立つといってもいいでしょう。

それぞれの大学には歴史も教育方針もありますので、大学としてどんな学生を育て、どんな結果を出したいのか、によると思いますが、AO入試を頭ごなしに「ダメ」とすることには、私は同意できません。
もし就職に強い大学を目指しているのであれば、AO入試を見直すべきだと思います。

なにより、私が毎年指名する「委員長」学生は、どちらもスポーツ推薦です。
この結果がすべてを物語っているように思います。