【映画】「不能犯」

映画「不能犯」観てきました。

今、いちばん好きな俳優のひとり、松坂桃李さんが主演というのでとっても楽しみにしておりました。


原作はコミックです。
いつものことですが、まったく読んでおりません。

なので、ここに書いていることは、映画についてのことになります。




マインドコントロールで人は殺せるのか?

映画「不能犯」は、松坂桃李さん演じるところの宇相吹正が、視線だけで人を死に至らしめるというものです。

映画のなかでは、マインドコントロールとかプラセボ効果という言葉で表現されていましたが、一瞬の視線で相手に、危険が迫っていることを信じ込ませ、その結果、自殺や事故などで死んでしまいます。

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宇相吹正に殺人を依頼するには、いまや見かけなくなってきている公衆電話ボックスに、殺人の依頼を張り付ける必要があります。

不能犯ですから、殺人とは証明できず、証拠もありません。


純粋な殺意

ストーリーは、悪意の連鎖というか、因果応報ものです。

そのなかで気になるのが「純粋な殺意」という言葉。

純粋な殺意の持ち主でなければ、依頼者にも不幸な結末が待っている。

つまり因果応報なのですが、これって、

「人を呪わば穴二つ」

ってことですよね。

人に害を与えようとすれば、やがて自分も害を受けるようになる という意味です。

わたしは悪口も呪いの一種だと思っていますから、ネガティブな発言はできるだけしないようにしていますが、軽い気持ちで悪口をいう人、少なくありません。

どんな人にでも、良いところがある、と思っています。

ですが、悪意の連鎖や因果応報は、自分の知らないところで発生していることもあって、映画「不能犯」のなかでも、そんな物語の一端が垣間見られます。

映画「不能犯」を見ていて、「ライアーゲーム」を思い出してしまいました。

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「ライアーゲーム」は、だまし合いのゲームの物語でしたが、人を信じることで全員が助かることができるということを描いておりました。

自分だけが良ければいい、という人は、ゲームから脱落していく。

「不能犯」でも、これに似たようなテイストを感じました。


映画より深夜の連ドラ枠で見たい・・・

「不能犯」の設定は、決して新しいものではありません。

依頼人に成り代わって殺人を実行するというのであれば、古くは「必殺シリーズ」があります。
弱者が強者を懲らしめるというのがパターンなのですが、それこそ「純粋な殺意」の代行だったかもしれません。

「不能犯」は、昔から、手をかえ、品を変えて出てきたダークヒーロー物の系列にあたると思います。

そして「不能犯」は、かなり魅力的なダークヒーローなので、映画より深夜の連ドラのほうが向いているかもしれません。

dTVでオリジナルストーリーが4話、各30分が公開されていますが、こういう感じで見るほうが、物語の性格上、合ってるような気がします。

31日間無料のお試し期間があるので、一気に4話見ちゃいましょう!

dTV で「不能犯」を観る↓



松坂桃李さんは、作品によってかなり印象が変わる役者さんなので、毎回あたらしい松坂桃李さんを観るのが楽しみです。


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