海外送金の怪

今日は海外送金について書いておきます。

今月、海外拠点の増資のために海外送金を行いました。これを通じてわかったことは、日本の銀行のお粗末さ、の一言です。
以下、私以外の関係者の経験もまじえて書き記したいと思います。

当初、日本からの送金なので、比較的スムーズに進むだろうとタカをくくっていました。しかも私のメインバンクはシティバンクです。
ところが、いざトライしてみると、シティバンクの場合、海外送金は事前に口座を登録しなければなりません。時間的にはぎりぎりだったのですが、一応必要書類をまとめ、郵送しました。
しかし結局は登録が間に合わず、最も簡単で早い三井住友銀行に口座を開設して海外送金をクリアしたのでした。

今回一緒に増資した関係者などは、もっと酷い目にあっています。
その方はみずほ銀行から送金しようとしたのですが、送金目的は当然としても、そもそもそのお金はどこから出ているものか証明しろ、と言われたそうです。
結局、その方も三井住友に口座を開設し、その場で送金を行いました。

金融庁によると、海外送金にあたって本人確認を義務付けているようですが、お金の出所まで調べろ、とはなっていません。

あるサイトの情報によると、多くの邦銀は、海外送金の経験がない場合が多く、引き受けたくないのが本音、とありました。
難癖をつけて送金を受け付けず、依頼人があきらめて他行に行くように仕向けるのだそうです。
今回の事例では、みずほがこれに当てはまります。

一方、外資系の銀行は慣れていると思って簡単にできる、というのも思い込みでした。シティバンクに限らず、最近は海外送金の手数料が安いことを売りにした外銀が増えていますが、私が見たところでは、いずれも事前の口座登録が必須で、10日から2週間かかる、とありました。書類が郵送で、手入力するわけですから、仕方ないでしょう。

しかし、いざというときのために外銀に口座を持っているはずだったのに、これでは何の意味もありません。急に、本当に急にキャッシュが必要な家族が海外にいた場合、どのように支援してあげられるのでしょうか?

今回のことで、三井住友銀行を見直すとともに、海外送金を制限する無意味を改めて感じました。
たとえば香港では、持ち込まれたキャッシュはそのまま銀行に預け入れが可能です。
自国通貨の海外持ち出しには制限がありますが、持ち出すことが不可能なわけではありません。
一般的な感覚では、高額のキャッシュを持ち歩きたくないため、海外送金を行うわけです。もちろん物理的な距離の問題もありますが。

しかし、こんなに海外送金が不便な状況では、キャッシュを持ち出したほうが早い、と考える人がいても不思議ではありません。私自身、最悪の場合には現地に持ち込むしかないと考えましたから。これは本当に残念なことです。