グループディスカッションの効能

昨日のランチで出た話ですが、20代には気の利かない者が多い、というのです。
タクシーからたくさんの荷物を運び出しているのに、一番若い男性がボーっとつったっているのを見て、心底激怒したのだそうですが、もしかすると心に病でもあるのかと思い、ぐっと我慢したというエピソードを聞きました。
彼の疑問は「気が利かない」というのは生まれつきの性格なのかどうか、という点です。

ここからは私の意見ですが、人間の性格の多くは環境で決まってくるので、気が利くかどうかも環境に左右されるものと思います。20代は多くの大人にかまわれて育ってきた世代なので、基本的に気が利かないと私は思っています。
こちらから「お願いね」と声をかければ手伝ってくれますが、自ら先に立ってとなると結構少ないです。こういうことができるのは体育会系で上下関係を徹底的に叩き込まれた人か、またはそれに類似した環境で育った人でしょう。

彼らの多くは、心根は優しいのですが、どういう風に声をかけたらいいのかがわからないままにモジモジしていると私は理解しています。
なので、大学では私から声をかけて手伝ってもらうことにしています。慣れれば学生のほうから手伝ってくれるようになるだろうと思っているからです。

社員を指導する立場にある彼は、どうすれば気が利くかどうかわかるんですか、やっぱり面接ですか?とたずねるので、私は「今の学生はそういう場面に対しては研究してくるから面接では見抜けないでしょう」と言いました。そうなんです、1対1だと結構良く見える学生は本当に多いのです。

企業もそのあたりは理解してきているのか、学生から聞く採用にまつわる話では、グループディスカッションが増えてきている印象です。5,6人のグループで30分から1時間程度ディスカッションを行うのだそうです。進行役がつく場合もあれば、特に進行役がいない場合もあるそうです。
中には出会ったばかりのメンバーで、与えられた課題に対するプレゼンをやらなければならないところもあります。2週間から1ヶ月くらいの間に、ばらばらに住んでいるメンバー間で情報交換を行い、プレゼンの資料をまとめるのです。ネットを活用できる今だからこそできる採用試験の形態ですね。

グループディスカッションの効能は、リーダー的な人物、フォローする人物など、役割が明確にわかるということでしょうか。メンバー構成が変わると人は役割も変えますので、そういうところを採用時に見ているのだろうと推測します。前々からこのブログには書いていますが、やはりコミュニケーションスキルを企業が重視してきているひとつの現われだろうと思います。