【東野 圭吾】 「マスカレード・ホテル」



 「マスカレード・ホテル」を読了。

ホテルを舞台にしたミステリーとしては、取材がすごくできていると思います。

そして、いわゆるグランド・ホテル・スタイルの物語としても、ある意味傑作かと思います。

映画化したら結構面白そうな印象を持ちました。

ストーリー展開上、重要なキーワードがGPSです。
いわゆる位置情報ですね。

私が、実際のビジネスに利用することを思いついてすでに5年。
もしかすると今も、その会社では利用されているかもしれません。


どんなものかというと、起点となる住所からの移動距離を割り出し、交通費を支払うための計算システムです。

起点=終点(会社住所とか)、と設定しておいて、1日の間に、複数地点を移動する方々の交通費を効率よく、間違いないように計算するためのもので、悪意の経費精算をなくすためのものでした。

これらの方々は車移動であるため、距離計算が重要だったのです。

そこで、当時使われ始めたGPS情報を入力した住所から自動的に取得し、距離を計算させたのでした。
これに、平均的なリッターあたりの走行距離を掛け算し、さらに平均的なガソリン価格を掛け算して、交通費として自動精算させたのでした。


今では、このようなGPSを利用した、もっとも効率の良い配達ルートの検索などは、物流の現場などでも便利な情報となっています。

ちなみに、登場人物の背景を描きこんでいる点では、加賀シリーズに近いですが、重たくなくて、軽く読める点が、デビューしたころの東野作品に近いと感じます。


マスカレード・ホテル (集英社文庫)

東野 圭吾 集英社 2014-07-18
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