2021年1月は、観たい映画が少なくて、2本でした。
が、結局3本観ることに。
新型コロナウイルスのために、公開が遅れていた作品が順次、公開されていますが、映画館は閑散としていますね。
もう少し活気がほしいかな。
『AWAKE』
投資金額:1200円
2015年に開催された、将棋電脳戦をテーマに描かれた映画です。
構図としては、人工知能VS人間、なのですが、とても人間臭い作品だと思いました。
将棋しかやってこなかった人間が、将棋をやめたときに感じる喪失感。
そこから、どうやって脱出するのか。
将棋に限らず、幼少時からなにかに取り組み、のめり込んでいた経験があって、挫折した人にはわかる感覚かもしれません。
将棋、プログラムを作ることは、どちらも音がしない、静かな世界という印象がありますが、実際には、白熱したバトルと、喜怒哀楽の振れ幅が大きい世界だと思います。
セリフが少なく、説明がないので、画面の隅々まで、なめるように観るべき映画だと感じました。
『さんかく窓の外側は夜』
投資金額:1500円
コミック原作の『さんかく窓の外側は夜』は、オカルティックなBL?という映画でした。
岡田将生さんは、何を考えているのかわからないような役柄を演じることが多いタイプの方なので、冷川理人役が似合ってましたが、それ以上に重要な役柄と思える、三角康介の志尊淳さんが良かったです。
映画は、始まりから中盤くらいまでは、とても緊張感があって、目が話せない感じ。
呪いをかける女子高生の平手友梨奈さんが登場して、冷川理人の記憶と交錯してくあたりから、原作知らない人向けの説明が増えたのか、少し緊張感が緩んじゃった感じです。
最後は、冷川理人と三角康介が、お互いに「運命」の相手だと認めるわけで、やっぱBL?と感じました。
最後に、平手友梨奈さんの腕に、呪いの印が現れて終わっているので、興行成績が良ければ次も作りたい、という感じでしょうか。
岡田将生さんと志尊淳さんが、三角形の中でつながるシーンは美しいですが、何度も観たい映画ではないかも。
一度でわかっちゃう感じです。
『ヤクザと家族 The Family』
投資金額:1500円
ヤクザものは好きではないので、最後の最後まで迷ったのですが、『新聞記者』の藤井道人監督作品ということで、観ることにしました。
『ヤクザと家族 The Family』は、暴対法で締め付けられた、現在のヤクザについて描かれた映画です。
『新聞記者』は、正義感が少し鼻につく内容で、冷静に頭を働かせないといけない映画でしたが、『ヤクザと家族 The Family』は、家族という、誰もが感情的にならざるをえないテーマを描いています。
正直なところ、『新聞記者』は一粒も涙が出ませんでしたが、『ヤクザと家族 The Family』は号泣している人がいるくらいでした。
綾野剛さんは、こういう役柄にぴったりで、すごく上手なのですが、後半で登場する磯村勇斗さんが、すごく良かったです。
若い頃の綾野剛さんは、金髪に上下白という服装で、真っ白なだけに、これから何色にでも染まります、という感じでした。
いっぽう、磯村勇斗さんは、同じ金髪なのですが、白ベースに赤という出で立ち。
磯村勇斗さんのほうは、何色にも染まらないという主張を感じる服装です。
同じような年齢のとき、同じような立場にある若者を描いているはずなのに、明らかに違うことがわかります。
『ヤクザと家族 The Family』は、今月観たなかでは、間違いなくイチオシの作品です。
そして、millennium paradeの『FAMILIA』もぜひ観てください。
2月から3月は観たい映画が多いので、さらに楽しみです。
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