只見線源泉かけ流し温泉を巡る吉方位旅行の間、待ち時間や移動時間が多いので、映画をダウンロードして持っていきました。
⇒ 【北西に吉方位旅行】只見線で源泉かけ流し温泉巡り 宮下温泉・早戸温泉・玉梨温泉・大黒湯・さゆりの湯
只見線会津宮下駅 |
今回は、桜田通さん主演の『ラ』、そして萩原利久さん主演の『イノセント15』です。
どちらも今なら、Prime会員無料視聴可能です。
桜田通さん主演の『ラ』
桜田通さんといえば、正統派の恋愛ドラマの主演・出演で知られています。
代表作は『コーヒー&バニラ』『パーフェクトクライム』など。
また、山﨑賢人さんと共演することも多く、仲の良い友人であるようです。
そんな桜田通さんが、バンド崩壊後の人間関係や恋愛を描いた映画『ラ』に主演。
バンド物の映画は好きでよく観ていますが、『ラ』で驚くのは、桜田通さんの歌がうまいこと。
吹き替えしているとは思えないので、ご自分で歌唱しているはず。
一聴の価値アリです、が、映画はバンド物とは違います。
物語は、バンド仲間から特殊詐欺(就職内定詐欺)に誘われ、仕方なく協力してしまった桜田通さんが、警察にも連絡できず、渡されたお金を持ったまま引きこもってしまいます。
同棲している彼女は妊娠していて、お金も借りているので結婚を強く拒否することもできず、なすがままに流されていきます。
そして・・・。
という、音楽をやり通したい才能ある若者が堕ちていく物語なのです。
そして、そんな才能に嫉妬して悪の道に誘い込み、最後まで裏切り続けるバンド仲間を笠松将さんが演じています。
タイトルの『ラ』は、出産時赤ちゃんの発声は世界中「ラ」の音だというところからきているようです。
つまり、主人公の再生、再スタートの意味でもあり、たぶん音楽を捨てて自分の子どもを育てる父の人生をはじめることの暗喩のようです。
一言で表現するなら、転落と再生の物語です。
桜田通さんのファンにならおすすめできると思います。
萩原利久さん主演の『イノセント15』
ただいまブレイク中の萩原利久さんが16歳くらいで主演しているのが、『イノセント15』です。
萩原利久さんは、難しい役柄を演じることが多いようです。
『十二人の死にたい子どもたち』では、母親に過剰に薬物を摂取させられている、すこし吃音のある少年を演じていました。
『イノセント15』では、父がゲイであることを知って、自分自身のセクシュアリティに疑問を持つ中学生を演じています。
物語は、自分に告白してくれた女子(母親に売春を強要されている)と一緒に東京に出てきてはみたものの、自宅に帰ることになってしまいます。
その女子を魔の手から守りたいのですが、中学生では抵抗するにも限界があり、どうしていいかわからなくなっていきます。
中学生という設定もあって、公的支援制度などに頼らない、というか知らないので、どんどん悪い状況に追い込まれていくのです。
映画とかドラマとかみていると、自分なら警察に電話する、弁護士に相談する、とか思う場面が多いのですが、そういう手段を取らないのが主人公です。
そういう手段をとらないからこそ物語が進行していくわけで、合理的で法的な手段は、物語をつむいでいくうえでは御法度なのです。
『イノセント15』での見どころは、萩原利久さんの少年らしい横顔です。
考え込んだり、思い悩んだりするときの横顔が美しい。
すっかり大人になった萩原利久さんも良いのですが、頬にふくらみがあり、あどけなさが残っていて、かなり魅力的です。
『美しい彼』でみせた平良一成という、吃音で何事もネガティブに妄想する役柄は、萩原利久さん以外に適任はいないと思います。
それと同じくらい、『イノセント15』の萩原利久さんも、他の役者さんではありえないな、と感じました。
映画そのものは、おすすめとは言い難いので、萩原利久さんのファン向けでしょうか。
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