中国人を制するものはアジアを制す

ご無沙汰しています、面川です。

社長ブログをおろそかにしていたわけではないのですが、あちこち忙しくて、投稿の間が空いてしまいました。

前回書いた、中国での文書管理のネタが受けたので、少し違う、中国でのビジネスの裏側について書いてみようとおもいます。





中国では、女性は正社員になると妊娠する

これはよく聞く話です。

良く働くから正社員にしたら、途端に妊娠して休みを取るというのです。

産前産後休暇は90日間のはずなのですが、いろいろな傷病休暇と合算してとにかく休みます。

休暇を使い切ったところで退職する女性も少なくありません。

中国人を制するものはアジアを制す
いわゆる税務署

中国人女性と結婚するとモレなく家族がついてくる

これもよく聞く話ですが、中国人女性と結婚すると、いつの間にか女性の両親や親せきが、家に入り込んできます。

妊娠・出産が契機となることが多いみたいですが、そもそも日本人男性と結婚して、家族を幸せにしたいと考える女性が、まだまだ中国には多いのです。

わたしの友人で、ニューヨークに住んでいる男性も、いつのまにか奥さんのお母さんが入り込み、自分たちの生活が乱されて離婚しました。

もう一人の男性は、やっぱり奥さんの家族が入り込んで同居し、自分のために買った食べ物(マレーシアで豆腐!)が、どんどん冷蔵庫から消えていくのに参った、と回想していました。

やっぱり離婚です。

中国人を制するものはアジアを制す
1階がマージャン店のうえに政府機関があることも

会計事務所も2年に一度お引越し

日本の場合、会計事務所や法律事務所など、信用が大事な職種の場合、引っ越しなどはできるだけ避けると思うのですが、会計事務をお願いしていた事務所は、頻繁といえるほど引っ越ししていました。

事務所の名称も変え、住所も変えてしまいます。

しかも、連絡先のメールアドレスも変わります。

つまり、事業内容とクライアントは変わらないにもかかわらず、まったく別の会計事務所と契約することになるのです。

これは、中国人的にいえば、税金の節約のためです。

名称と住所が異なれば、税務局が追いかけることがかなり難しくなるみたいなのです。

このあたりはトリックとしか言いようがありませんが、何もわからない日本人は、新しい名前の会計事務所と新規契約したかのように契約させられてしまいます。

わたしもそうでした。



さまざまな規制を利用して搾り取る

中国をはじめ、アジア各国は、かつて日本の通産省が行っていた規制をうまく使って、自国経済、自国企業を守ることに長けています。

品質検査といえば聞こえは良いですが、その検査のための費用がバカにならないばかりか、もしも事前に提出した品質と検査結果が違ったら、メーカーはそれを買った消費者から2倍の価格で買い取らなければなりません。

品質検査会社と結託して、この検査で儲けた富豪がいるくらいなのです。

とくに、日系アパレルは狙われやすいので、うまく立ち回らないと食い物にされます。

中国人を制するものはアジアを制す
北京でのファッションショー


レナウンを足掛かりに「バリー」を買収した山東如意科技集団

ちょうど、中国でビジネスをしていたころ、NHKが中国の山東如意科技集団に買収されたレナウンを取材、報道しました。

この番組を見て、気づいた人はほとんどいないと思いますが、中国レナウンの人が持っていたのは銀行印で、契約には普通は使えません。

中国では、契約書など正式な文書には「公章」と呼ばれる大きなシャチハタみたいな印が必要なのです。

ところが、番組のなかで、中国レナウンで奮闘する日本人が持っていたのは銀行印でした。

公章は大きくて丸いので、知っている人なら一目で判別できます。

中国人は、こういう手を使って、さまざまに封じ手を繰り出してくるのです。

中国人を制するものはアジアを制す
北京のセブンイレブン1号店でみたおにぎり


中国人を制するには?

日本人をはじめとする外国人は、中国の法律を厳守しないと、理由を知らされないままに入国を拒否される可能性があります。

そのため、外資系企業は圧倒的に不利で、なかでも日系企業は、日本人のまじめさにつけ込んでいるのか、とにかく儲かりません。

そこで、次の3つの実行ステップで、中国子会社の問題を解決し、中国人とWin-Winの関係が構築できると考えます。

1.中国人のことは中国人に任せて、管理側に協力する中国人には成果と連動したボーナスを約束する。ただし、日本人のような誠意はないと考えるのがベター。

2.成果と連動したボーナスは個別に、ひとりひとりの役割に応じて設定すること。横並びではボーナスの効果が薄れます。

3.解雇条件を明確に設定し、厳重に管理することで、質の悪い従業員を解雇することができます。

つまり、アメとムチを具体的に設定することで、労務管理を徹底することができるのです。

中国人を制することができれば、アジアを制したも同然です。

日本人のように、会社のために自らを犠牲にするような労働意欲や、自分の成長と会社の成長が同じと考えるような向上心はないことを前提に、アジア人には対処すべきなのです。

むしろ、所属するグループや社会のために行動する日本人のほうが、世界的にはかなり変なんです。

⇒ 【中野 信子】「シャーデンフロイデ 他人を引きずり下ろす快感」

中国人を制するものがアジアを制す
斬新なディスプレイ

今すぐにすべきことは???

確実に結果を得るためには、まずは中国の労務管理について、法律面から理解することではないでしょうか。

中国人のメンタルを理解することも大切ですが、日本人が中国人を制するためには法律を活用すべきです。

中国での実体験をもとにまとめた「外国人従業員に会 社のルールを守ら せ、働かせる -中国人に有効な労務管理とその方法-」には、中国人を制することが可能になるノウハウがまとめられています。

まずは手に取ってみてください。

外国人従業員に会社のルールを守らせ、働かせる



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