レンタルニートの仲 陽介さんに会ってみた

NEET株式会社の代表取締役で、レンタルニートというビジネスをやっている仲 陽介さんと会いました。

というか、ニートの仲さんを2時間レンタルしてみました。

NEET株式会社のレンタルニート
https://ameblo.jp/rental-neet

きっかけは、NHK Eテレの【2つのストーリーが同時並行で進むドキュメント】ハッシュタグ「#就活やめた」を観たこと。

夜中の放送を録画して、朝食を食べながら観て、この人は「ポジティブ」なニートだわ~、と感じたからです。

すぐにレンタルニートで検索して、申し込みました。

1時間1,000円、プラス交通費を支払うと、仲さんと会えます。





全員取締役のNEET株式会社

仲 陽介さんも代表取締役をつとめるNEET株式会社は、従業員ゼロ、取締役126人という会社です。

設立は2013年で、仲さんが代表取締役に就任したのは2014年のこと。

企業に搾取されない生き方、働き方を目指すことが会社設立の目標のようです。

ひとりで何か仕事をしてもいいし、グループで何かビジネスをはじめてもいいので、業務内容には、「一切の事業」と書いてあります。

毎月1回の定例会議があって、そこで意見交換をするようにしているのだそうです。

レンタルニート 仲陽介
番組の一場面

ニートにもいろんなタイプがいる

仲さんは、NHKの放送のために、3週間も密着取材を受けたそうです。

そのときに、仲さんたちは、ニートといっても色々なタイプがいることを話す場面を撮影してもらったそうですが、これは使われずじまいでした。

ニートだと引きこもり的な扱われ方をしますが、いったんは就職したものの会社を辞めて、という人も多いのだそうです。

仲さんの場合は、工学部を卒業したので就職先には困らなかったものの、自分より先に就職した友人たちと話すうちに、新卒一括採用への疑問がわいてきて、既卒でも採用してくれるような企業を求めていたのだそうです。

そんな時期に、仲さんはNEET株式会社に出会ったのです。



番組には出なかった話

仲さんがシェアハウスを出ることになった事情も、番組として放送されたこととはちょっと違っていたようです。

仲さんとしては、強く誘われたので、シェアハウスに参加したわけですが、ちょっとしたトラブルがあり、結局、仲さんはシェアハウスから出ることを決めたのだそうです。

家賃が払えなかったという理由では、決してなかったようです。

しかも、仲さんにかわって家賃を払ってくれた女性にも悪い、というのが本当の理由なのだとか。

女性の好意からとはいえ、仲さんにしてみれば心苦しいわけです。

むしろ積極的な理由で、仲さんは実家に戻ったのだそうです。

そして、ほかにもいろいろと人間関係でのトラブルが、仲さんを見舞うのでした。

嫉妬?それとも・・・

仲さんによると、代表取締役となり、レンタルニートをスタートし、メディアにも取材を受けるようになったころに、仲間とおもわれる人からの中傷がネットにあがったり、会社の存続を揺るがすような事件が起こったりしたのだそうです。

内部SNSにログインできなくなるという嫌がらせも受けたそうで、これには仲さんも、ショックを受けたそうです。

これ以上は書きませんが、ニートだろうが、普通の会社員だろうが、嫉妬深い人はどこにでもいるんだな、変わらないなと感じました。


ニートというポジティブな生き方

最近、いろいろと本を読んでいると、好きなことを仕事にする、納得して仕事をするということを進める内容の本が増えているな、と感じます。

たとえば、オランダ出身の歴史家でジャーナリストであるルトガー ・ブレグマン(Rutger Bregman)の「隷属なき道 AIとの競争に勝つベーシックインカムと一日三時間労働」は、労働時間を減らしてもっと自分にとって有意義なこと、社会にとって意味のある仕事をしようと言っています。

【ルトガー・ブレグマン】「隷属なき道 AIとの競争に勝つベーシックインカムと一日三時間労働」第6章

株式会社メタップス社長、佐藤 航陽さんの「お金2.0 新しい経済のルールと生き方」では、一日中やっていても苦痛ではないことを探すとか、お金のためではなく自分の価値を上げるために働くことに時間を割くべきだと主張しています。

【佐藤 航陽】「お金2.0 新しい経済のルールと生き方」


信念のあるニートが時代を変えるかも

仲さんは、労働や仕事について、自分なりの信念をお持ちです。

今後は、NEET株式会社として成果をあげることによって、イヤイヤ働くことはないということを証明したいと、仲さんは考えています。

日本人の98%は、セロトニンという楽観的にものごとを考えることができるホルモンの濃度が薄いそうなのです。

詳しいことは、下記のブログをお読みいただいたのですが、

【中野 信子】シャーデンフロイデ 他人を引きずり下ろす快感

仲さんのようなポジティブなニートの方は、人生に対して楽天的なのではないかと感じました。

つまり、普通の日本人よりもセロトニンが多い、楽観的な考え方ができる人たちなのではないかと思うのです。

仲さんのような人が登場することで、世界的にも労働生産性が低いと言われている日本を変えてくれるのではないでしょうか。

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