ガーナ投資フォーラム



今日は、グランドプリンスホテル新高輪で開催された「ガーナ投資フォーラム」に行ってきました。

ガーナがアフリカの国、ということは知っていますが、それこそロッテのガーナチョコレートくらいしか知識がなかったので、ガーナのことを知るために参加しました。



ガーナ共和国は、アフリカの西側のひっこんだあたりにあります。

今回のフォーラムは、ガーナ大統領以下、駐日特命全権大使、外務大臣のほか、ガーナ企業の経営者たちもあつまっているという、ある意味、国家的な行事。

ガーナのメディアも多数きていて、テレビカメラはもちろん、写真もそうとう撮影していました。

会場に一歩はいったとたん、大統領のまわりに群がって写真撮影しているのをみたときは、いったいが何がはじまったのか、と思ったくらいです。

駐日特命全権大使 パーカー・アロテ氏

外務大臣 ハナ・テテ 氏

大統領 ジョン・ドラマニ・マハマ 氏

ガーナ投資促進センター(GIPC)長官 マウエナ・トレバー 氏

今回のフォーラムで、一貫して彼らが言っていたことは、次のようなことでした。


1.日本とは、野口英世による黄熱病の研究という歴史的な接点がある、ということ。

これは、福島県出身者(わたし)にとって、とてもうれしいことでした。
野口英世については、献身的な調査と研究をした、と評価していて、ガーナにおける野口英世の存在感の大きさを、改めて知ることになりました。


2.ロッテのガーナチョコレートを通じて、日本人にとってガーナが身近な存在であること。

会場では、参加者全員にロッテのガーナチョコレートが配られていました。
ガーナは、植民地時代にカカオ・プランテーションで大成功した国なのだそうです。


3.民主的な政治体制が整っていて、安全で安定した国であること。

ISのことがニュースにならない日はありませんが、ガーナのことがニュースで報道されることはまれ。
つまり、ニュース報道でガーナの名前をきくことはめったにないほど、政情が安定している国。
ニュースの多くは悲劇的なことですから。

これには理由があって、最後のほうであいさつをなさったジェトロの理事の平野 克己 氏が語っておられましたが、カカオで大成功したガーナは、豊富な資金を教育に回し、子どもたちをイギリスなどに留学させたのだそうです。

その結果、部族問題などの内紛・内戦のない国、民主的な選挙によって大統領が選ばれる国になったのだとか。

貧困は悲劇をよび、豊かさは人材教育などに投資できる事例のひとつがガーナなのだな、と思いました。


4.教育システムがしっかりしている。

質疑応答の場面では、ガーナは高度に洗練された教育システムがあり、国民の多くは高学歴で、インテリジェンスあふれる国民である、と誇らしげでした。


5.資源リッチ

金やダイヤモンド、ボーキサイトなど、地下資源が豊かな国であること。
ただし、外国企業は最大で50年間の掘削権を与えられるにとどまるみたいです。


6.農業への投資期待が大きい。

エレクトロニクスやITなどへの投資も求めていますが、なにより農業への投資を求めていました。
その理由は、貧困者を減らすことに、もっとも効果的だから。

なるほど、と思いました。


7.Ghana is Africa for Beginners(ガーナはアフリカ初心者が安心して投資できる国)

政治的に安定し、国民の教育レベルも高いことから、アフリカに投資するならガーナから、という主張です。
上の地図にもあるとおり、西アフリカの中心的な場所にあるため、輸出のゲートウェイとして利用できる、と説明していました。



今回、はじめてガーナのことをくわしく聞きました。

大統領はさすが政治家で、わかりやすい英語で笑いを取って会場をわかせました。

女性官僚の頭の良さ、機転の利いた対応など、国をあげての投資フォーラムに、精鋭たちがあつまっていることもわかりました。

3時間におよぶフォーラムでしたが、まったく疲れることもなく、最後は、ガーナに行ってみたいと思ってしまったほどです。

それだけチャーミングなプレゼンだった、ということでしょう。



ガーナ投資促進センター
http://www.gipcghana.com/


セミナーやフォーラムの情報は
http://www.makiko-omokawa.jp/



ロッテ ガーナミルク 50g×10個
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観光コースでないアフリカ大陸西海岸
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