中村あきらさんを日経産業「流行を読む」で紹介しました




以前、本ブログでも紹介させていただいた中村あきらさんですが、日経産業新聞のコラム「流行を読む」にご登場いただきました。

コラムなので、単なるインタビュー記事ではありません。ですが、質問をいくつかさしあげ、これに回答していただきました。


ここでは、記事では書ききれなかった、中村さんからのご返信を掲載します。

というのも、たくさん書いていただいたのに、紙面ではほんの少ししかご紹介できなかったからです。

場所にしばられない生き方を模索する方にとって、中村さんの言葉は、とても参考になると思いますし、何より説得力があります。

ぜひ、本紙も含め、お読みください。

※中村さんの回答は、読みやすいように改行をいれています。


質問1
中村さんは、大学卒業後すぐに起業されましたが、どうしてですか?中村さんくらい優秀な方なら、企業でも成功したと思うのですが。

全然優秀ではなかったです(笑)学業の成績もいつも真ん中ぐらい。
資格の勉強をしても5つ受けて受かったのは1つだけ。様々な会社のインターンの面接にも落ちました。

大学3年生のとき、知り合いのつてをたどって社会労務士、ベンチャーキャピタル、学生団体、IT企業の法人営業など様々なインターンをしました。
色々挑戦しましたが、満足な結果を得られたものは一つもありませんでした。

しかし、これらの経験からぼくは努力ができる人なんだと自分で気づきました。
だったら企業に属するのではなく、自分で独立したほうがリターンが大きいのでは?と感じるようになりました。

失敗しても上司に怒られることはありませんからね(笑)一番嫌だったのが、会社を取り巻く人間関係でした。
独立するのは物理的には大変ではありましたが、人間関係からのストレスというものはほぼありませんでした。

ぼくは一番人間関係のストレスが少ない道を選んだだけなんだと思います。
それほど傷つきやすく繊細な人間でした。

大学4年生のときに好きなことを仕事にする起業塾に入って、そこでまず大学を卒業しても就職しないということを決めました。
その後一年かけて、ホームページ制作を勉強して何とか卒業後お金を払ってくれるお客さんを見つけたのが、ぼくの起業ストーリーの始まりでした。


質問2
場所にしばられない働き方に気づいたきっかけはどんなことでしょう?

会社が一度資金ショートして、社員も解散して、2人だけの少数精鋭組織になりました。
借金を返しながら、次の事業を考えるために世界中を周っていました。

その時にフェイスブックに「今この国に来ています!」というのをアップしていたら、それを見てた人たちが「どうしたらそんな働き方ができますか?」という質問が多くきたことがきっかけでした。

そのときに自分の今の働き方は、誰かにとっての理想なのだと感じるようになりました。

それから旅をしながら仕事がしたい人、子育てに集中しながら仕事をしたい人、自分の住みたいところで仕事をしたい人、特定の場所でしか仕事ができない人、病気を治しながら仕事をしたい人、ぼくのように人間関係のストレスを感じずに仕事がしたい人。
ぼくはそんな人たちのために、ぼくの経験を伝えることで、もっと幸せになることができるんじゃないかって思ったんです。


質問3
現在、シリコンバレーを起点に、世界をご覧になっておられますが、日本にいたときとの違いは、どんなときにかんじられますか?

人の「評価」の違いですね。
今やたくさんの人が世界を周ったりしています。ぼくは経営者なので、世界を周るときの視点はもちろんビジネスや仕事についてになります。
その中で、世界をまわっての新鮮な気づきは、場所によって成功の定義や人の成功者の評価の基準がちがうことでした。

例えば、沖縄ではお金を稼ぐ人よりも地域貢献をした人が評価され応援されます。
日本全体でみれば、成功者でも謙虚な人が評価されます。
これがアメリカだと大量に稼いただら、惜しみなく大量に使う人が評価されます。

どれがいいということはないですが、要はその場所によって人の「評価」の基準が違うと言うことです。
それはその人の性格やあり方によってある国では人気者になれるが、ある国では反面教師の対象として見られるということです。

ぼくはこれに気づいてから、これからの若い人達には、「自分が行きたい方向性を評価してくれる場所で成功しなさい」と教えています。
どうしても自分の生まれた国や場所で成功したいと思ってしまう若い人が多いです。

そうではなく、お金持ちになりかたったらお金持ちを称えてくれる国や場所で、地域貢献がしたかったら地域貢献を求めてる国や場所でがんばるということです。

また人生のタイミングによって変えてもいいです。
今はお金を稼ぎたい時期だから、東京やシリコンバレーで。
今は社会に貢献したい時期だから地方で。など人生においての自分の課題ごとに場所を変えていけばもっと楽に自己実現することができます。

やはり人は「評価」されたい生き物です。意識的にも無意識的にも、その場所の評価を気にするのです。
地域貢献者が評価される地で、ただお金持ちになるための努力をすることはとても大変です。
誰からも応援されないということは、大変なことなんです。

だったら「場所」にこだわらず、評価される場所、応援される場所にいって自分がほしい力をつけること。
ぼくはそれが一番いいと思っています。


質問4
中村さんから、場所にしばられない生き方、働き方を目指している方々に、アドバイスやエールがありますか?

本でも書きましたが、場所にしばられない働き方は、幸せの度合いが格段にアップします。
ぜひそれを体験ほしいと思います。ただ知るのではなく、体験することでもっと多くの人生の気づきがあるはずです。

今は「やりたいことが分からない」という人が多いです。
それはさきほど話したその場所の「評価」の基準など、環境の影響が自分本来のやりたいことを見えなくしていると思っています。

日本でも、アメリカでも、中国にいても変わらないものこそ、あなたの本当にやりたいことではないでしょうか。

場所にしばられない働き方を実現して、もっと幸せに、もっと深い自分らしさを見つけてください。
がんばってください。いつも、いつも、いつも応援しています。



まだ一度しかお目にかかったことがなく、フェイスブックなどで知るだけですが、今回改めて、中村さんは、もったいぶったところがなく、まっすぐでステキなかただと思いました。
きっと、これまでの経験から、自信もあるのだと思います。

今、注目すべき日本人のひとりだと、今回の記事をまとめていて確信しました。




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