「いちえふ 福島第一原子力発電所労働記(2)
第2巻では、多重(作者によると7重くらい)下請け構造の複雑な人間関係のなか、なんとか高線量域で作業できるように転職活動を始めた作者と、その仲間たちの生活を描いています。
その情報のやり取りが、作者も描いていますが、麻薬取引ばりで、笑えます。
実際、この第2巻は、読んでいて至る所で笑ってしまう、そんな内容です。
作業員の生活には、ほのぼのとした印象を受けるのです。
いちえふ 福島第一原子力発電所労働記(2) (モーニング KC) | ||||
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高線量域での作業は、被ばく量によってすぐに仕事を継続できなくなるため、作者は、その期間を使って、連載を執筆したり、取材を受けたり、または被災したエリアを旅したりします。
その中で、特に描きたかったのは、先入観を持って取材する人々への憤懣、そして少しずつではありますが、瓦礫が片付き、道路が開通し、復興していく被災地の姿だったのだと感じました。
取材者に関しては、私も取材する立場になることがあるので、耳が痛いな、と反省しました。
一方の復興に関しては、今年1月に南相馬に行ってきた体験と重なる部分が多くありました。
なかでも、一度行ってみたいな、と思ったのは平駅前にあるというライブレストランバー「QUEEN」です。震災以降、いわき周辺に足を踏み入れていませんが、なにやら楽しそうな感じです。
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