【湊 かなえ】 「Nのために」


Nのために (双葉文庫)」読了。

TBSのドラマ「Nのために」最終回が昨夜だったのですが、観終ったあとから、読み始めました。

湊作品のドラマの特長は、いったい何が起こっているのか、最終回までわからないパズル的な構造でしょう。
「夜行観覧車」もそうでした。

本作も、ドラマでは最後までわからないように、うまくストーリーが作られていて、最終回を観るのが本当に楽しみでした。

・・・・そのはずだったのですが、最終回にはちょっとがっかり、というか、不完全燃焼でした。


あそこまでドラマとして作りこまなくても良かったんじゃないかな、という印象です。


最終回では、「花子とアン」の二人が会うシーンがあって、考えないようにしていたんですけど、ついにあんちゃんと朝一の対面かと、不謹慎にも思ってしまいました。

良いシーンだったのに。

ちなみに、成瀬役の窪田正孝には、映画「闇金ウシジマくん2」でノックアウトされていたので、毎回の出演シーンが楽しみでした。


さて、本作ですが、湊作品を代表する作風です。
章ごとに、語り手が異なり、それぞれの視点で、同じことが語られる、という流れです。


こういうつくりはドラマにしにくいと思うのですが、これを10話のストーリーに作り直したドラマスタッフはすごいです。

私はドラマを先に観てしまったので、小説のほうに物足りなさを感じてしまいましたが、小説を先に読んだとしても、記憶に残る作品だったか、と問われたら、ちと難しい、という感じです。

微妙な言葉の解釈や重なり合いを、ドラマなしに理解できたかどうか、私には自信がありません。

それだけ、文字よりも映像で見せつけられたことのほうが強烈である、ということではないか、と今回は感じました。

本書は、純愛をテーマにしたものです。
相手を想う、愛する、ということには様々な表現がある、ということを書き表しているのではないかと思います。



Nのために (双葉文庫)

湊 かなえ 双葉社 2014-08-23
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