【午堂 登紀雄】著 「貧乏人が激怒する ブラック日本の真実 「情弱一人負けの時代」を生き抜くヒント」


貧乏人が激怒する ブラック日本の真実 「情弱一人負けの時代」を生き抜くヒント」を読了。

この手の書籍を手にするのは初めてなのです。

先日の「税金官僚から逃がせ隠せ個人資産」もそうですが、最近はタイトルにあおられるように手に取ってしまう本が多いですね。


著者は、不動産投資コンサルのかたわらFXなどのトレーダーとして、その分野では著名な方のようです。

後半は、アベノミクスの円安・株高に対して、自身がどのように処したのか、が書かれています。

本書の前半が、タイトル通り、ブラック化する日本について、です。

簡単に書いてしまうと、情報弱者(情弱)とは、決められたルールを守るだけで、なぜそんなルールができたのか考えない人であったり、どこかから発信された情報をうのみにする人であったりします。

昔からいる、典型的な日本人、ですよね。

大学生などは、自分が情弱であることを自覚している場合が多いのですが、実は、立派な大人で、しかも一流企業などに勤務する方にも「情弱」が多いのではないかと感じます。
たぶん、無自覚だとは思いますが。

本書に書いてあることは、さまざまな専門家が、さまざまな論旨で書いておられますので、広く読書をし、見聞している方、つまり情弱ではない方には当たり前のことばかりです。

しかし、昨今の事例などを取り上げ、情弱が正論を吐いて大騒ぎすることが、日本がブラック化している証左であると示すなど、ある意味、現代を喝破していると思いました。

日本で生活するしかない、日本以外の国に逃げることができそうもないと感じる方には、ぜひともお読みいただきたいです。


貧乏人が激怒する ブラック日本の真実 「情弱一人負けの時代」を生き抜くヒント

午堂 登紀雄 光文社 2013-10-18
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