【高井 研】 「微生物ハンター、深海を行く」




微生物ハンター、深海を行く」を読了。

深海の熱水域にひそむ微生物を研究することで、地球生命の謎を解きたいと切に願っている研究者、高井 研氏によるもの。



微生物ハンター、深海を行く

高井研 イースト・プレス 2013-07-06
売り上げランキング : 291044
by ヨメレバ


生まれ育ちから、高校・大学での様子、その後研究者として、どのように道を開いてきたかをつづった、エッセイのようなものと理解しました。

内容は、高度な研究にも関わらず、とても理解しやすく、そして文章のテンポがよく、読みやすいです。

特に、ブログなどをよく読んでいる方には、なじみやすい文体だと感じました。


本書のターゲットは、高校生から大学院生


くらいまでだそうですが、大学生の甥にあげたところ、楽しく読み進めているようです。ターゲット設定は正しいようです。

が、大人が読んでも好奇心を刺激される、とてもおもしろい内容です。


周囲とうまくコミュニケーションをとりつつ自らの研究を進める


研究者というと、堅苦しくて、つむじ曲がりで偏屈で、という印象を持ってしまいがちです。

ところが、深海の研究ともなると、やはりチームワークが必要なようで、周囲とうまくコミュニケーションをとりつつ、自らの研究を進めるという、ある意味、優秀なビジネスパーソンのスキルが重要だとわかりました。

特に後半の、専門が異なる研究者と連携して、学際的領域をテーマにしようとなると、かなりのリーダーシップが必要になるようで、象牙の塔の人々も、結局のところ、自分のやりたいことだけを狭い範囲でやっていてはダメなんだ、ということを証明しておられます。


また、留学時代を含めた、海外での学会の模様などは、まるでビジネスマッチング!です。

こういう闘争心が、本当に良い研究仲間を集め、面白い研究をするためには必要なのだ、と目からウロコの内容です。

本書は、著者の希望するターゲットはもちろんのこと、ビジネスパーソンにもぜひ読んでほしいと感じました。



<関連の投稿>

BS朝日「独占密着2年!よみがえる東北の海 最新鋭ロボットが撮影した震度500メートルの世界」