福島県立美術館 「若冲がきてくれました」 プライスコレクション展



福島県立美術館若冲がきてくれました」 プライスコレクション展に先週行ってきました。

プライスコレクションは、日本画の、世界有数の個人コレクションです。

ジョー・プライス氏は、伊藤若冲を高く評価したことで有名ですが、今回の展覧会は、多くのプライス・コレクションを観ることができる貴重な機会です。


プライス氏は、1953年にニューヨークの古美術店で、若冲の『葡萄図』に出会って以来、日本語を解さないながら自らの審美眼を頼りに蒐集を続けた、という人物。

若冲作品はもちろんですが、世界でも有数の日本絵画コレクタ―です。

しかも、当時日本であまり人気のない作者のものが多かったのですが、その後、日本でも再評価されているものを多く所蔵しています。

NHKの番組でプライスコレクションが特集された時には、障子を通した自然光で絵を見たり、ろうそくの灯りで見たり、という江戸時代だったら、こういう風に見たはずだ、という鑑賞法を紹介していました。

ゆらぐろうそくの灯りが、銀箔の視覚効果を生み出すなど、明るければよく見えるわけでもないのだ、ということを知りました。

こういう視覚効果は、堀木エリ子さんのつくる和紙にも通じるところがありますね。


今回の企画展は、東日本大震災に心を痛めたプライス夫妻(奥様は日本人!)が、東北のために、ということで始まったものです。

仙台、岩手の美術館での公開を経て、最後に福島にやってきています。

お盆のさなか観に行ったのですが、関東一円からのお客様が来ていました。
中には金沢ナンバーのお客様も。

プライスコレクションの知名度の高さを感じました。

福島県立美術館では、連日2500人以上が来場しているとか。
これが東京で開催されていたら、5倍は来ているのではないでしょうか。


本物とは別に、レプリカも館内に展示されていて、格好の撮影ポイントになっています。




9月下旬まで開催されていますので、ぜひお運びください。

これだけの傑作を観られる機会は、本当に奇跡だと思います。

悲しい出来事があってのことですが、なおのこと、東北に足を運ぶ機会と考えていただきたいです。