【百田 尚樹】 「風の中のマリア」


話題の作家、百田 尚樹さんの「風の中のマリア」読了。

全く興味がなかったのですが、まずは一作読まなければ、と思って手に取った作品です。

内容は、オオスズメバチの生態を詳細に、かつドラマチックに描いたものです。

擬人化されたオオスズメバチの主人公、マリアを中心に、オオスズメバチのことがよくわかる作品です。

何より秀逸なのは、この小説の解説です。

「バカの壁」の養老孟司先生によるもので、趣味は虫とりという先生ならではの内容です。

この解説がとても面白いので、小説だけでなく、ぜひ解説にも目を通してください。

作者は、放送作家出身ということなので、取材した内容を、小説という遊びに転嫁することが得意な方なのだな、と感じました。

ストーリーは、非常に魅力的なので、夏休みの読書感想文に困っている中学生には最適かもしれません。


風の中のマリア (講談社文庫)

百田 尚樹 講談社 2011-07-15
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